神話と宗教

ギリシャ神話やキリスト教にちなむエッセー

愛と疑いは一緒にいられない ~エロスとプシュケの寓話より~

ギリシャ神話のエロスは恋の矢で過って自分自身を傷つけ、プシュケに一目惚れします。二人は結婚しますが、エロスは決して自分の姿をプシュケに見せようとしません。不安になったプシュケはエロスとの約束を破って、その姿を盗み見てしまいます。怒ったエロスは「愛と疑いは一緒に居られない」とプシュケの元から去ってしまいます。疑えば、愛は去り、愛すれば、疑いは消える。目には見えない愛を信じることの難しさ。

エロス(クピド)とプシュケの物語 『蝶』は魂の昇華の象徴

ギリシャ神話のエロスは恋の矢で過って自分自身を傷つけ、プシュケに一目惚れします。アポロンの神託を利用して二人は結ばれますが、エロスは自分の姿を決してプシュケに見せようとしません。不安に感じたプシュケはエロスの寝姿を覗き見、怒ったエロスは飛び去ってしまいます。エロスを恋い慕うプシュケはアフロディテの様々な難問に挑み、ついにはエロスと結ばれ、神々の仲間入りをします。プシュケの象徴は蝶、魂の昇華を表します。

『罪と罰』と宗教団体の犯罪に関する一考察

産経新聞 7月9日号 Book・本 斜断機より 文:東工大講師 山崎行太郎 小生は、「オウム真理教」が社会問題になった時からこの宗教の本質は文学かげ医術のレベルでしか語れないだろうと思っていた。宗教社会学やサブカルチャー論あたりの認識で、「オウム」の本質を語れるわけがない、と。 さて、そのオウム問題 […]

人間の想像力は悪に傾きやすい

ずっと以前、カウンセラー講座に通っていた時、心理学の先生から面白い話を聞いたことがある。 悪役専門の俳優さんが、新境地を開く為、善良な役を引き受けるようになったら、舞台は好評にもかかわらず、私生活ではノイローゼになってしまった、という話だ。 おそらく、この俳優さんは、舞台で『悪』を演じることによって […]

ヴィア・ドドローサ 悲しみの道

聖都イスラエルには、今も『ヴィア・ドドローサ』と呼ばれる路が残されいます。 ラテン語で「悲しみの道」を意味するこの路は、イエスが、ローマ総督の裁判により十字架を背負い、ゴルゴダの丘(刑場)まで歩いた道として知られ、今も年一回の聖金曜日には、世界中から巡礼者達が祈り歩きにやって来るそうです。 私がイエ […]

ヴィーナス(アフロディーテ)とクピド(エロス)

世界の初めに誕生したのは混沌(カオス)でした。 そこから母なる大地(ガイア)と、光と闇とが生まれ、やがてガイアから天空ウラノスと海ポントスが生まれます。 ガイアはウラノスと交わり、巨神族ティタンと一つ目怪物キュクロプス、そして百の手足と五十の頭をもつ怪物ヘカトンケイルを作りますが、ウラノスはこの怪物 […]

イエス・キリストの『明日のことを思い煩うな』

ポーランドは今日から月曜日にかけて復活祭(イースター)の三連休です。 ところが、先日までかんかんに良いお天気だったのが、今日になって突然冷え込み、天気も小雨がパラつく曇り空。 今日からプチ旅行に出掛ける人もあったろうに、ちょっと憎らしい空模様ですね。 それでも、朝から家族全員、フォーマルに装い、祝福 […]

我に触れるな Noli Me Tangere マグダラのマリア

キリスト教徒にとっても、そうでない人にとっても、非常に魅力的な存在が「マグダラのマリア」。 彼女は、長い間、身をもちくずした「娼婦」として知られてきましたが、最近の調査では、「身分の高い女性」との認識に変わりつつあり、その存在がますますクローズアップされています。 『聖母マリア』はあまりに徳が高く、 […]

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