Evernoteのプレミアム版では、複数アカウントを取得して、同時に複数のEvernoteを編集することが可能です。
プレミアム版のメインアカウントを『情報収集』、サブアカウントを一作品限定のアカウントに定め、『資料整理』や『プロット構築』『メモ置き場』に使いたい方には非常におすすめなので、簡単に方法をご紹介します。
※ 縮小画像はクリックするとLightBoxで拡大します。
Evernoteのサブアカウントを取得
Desktop版の『ファイル』→『別のユーザを追加』をクリックして、新規アカウントを開設するだけです。
メルアドだけで取得可能です。
Evernote 新規ユーザで無料アカウントを登録。
アカウントの登録が完了すれば、登録したメルアドに確認のメールが送られてきます。
次に、メインアカウントのEvernoteから共有したいノートブックを選択して、右クリック。
『ノートブックを共有』を選択します。
共有先を指定するダイアログが表示されるので、新規に取得したサブアカウントのメルアドを登録。
共有を確認する招待メールが届いたら、『招待を受託する』をクリックします。
以後、このメルアドは、共有先として承認され、いつでもノートブックを共有することができます。
複数アカウントのEvernoteを同時編集
次にサブアカウントのEvernoteを開き、『他のユーザからの共有』を開きます。
最初の段階では、ノートブック直下のノートの数は『(0)ゼロ』で、同期の作業が必要です。
項目の上で右クリックして、『ノートに参加』を選択。
ノートの同期が始まります。
同期が完了したら、ノートの数を確認して下さい。
下図のように、複数アカウントのEvernoteの同時編集が可能です。
メインアカウントの資料を見ながら、サブアカウントのEvernoteに順次、必要な情報をまとめていくと便利です。
Evernote 対 Scrivenerとの違い
EvernoteとScrivenerと、どちらがお買い得? という質問に関しては、
・ 細部まで作り込む ・・・ Scrivener
Evernoteのメリットは、『ノートリスト』(真ん中のパネル)のビューを「カードビュー」や「トップリスト」に切り替え可能で、ノートの概要(シノプシス)が「テキストのみ」のScrivenerより分かりやすいという点です。
またScrivenerのように、いちいちSynopsis(シノプシス)を記入する必要がなく、ビューの見出しを自動生成してくれるのも有り難いです。
これが通常の「サマリービュー」。
「カードビュー」はノートのテキストが把握しやすい。
「トップビュー」は全体を俯瞰するのに便利。表示する項目を変更することもできます。
Scrivenerにもアウトラインの機能はあるのですが、Synopsis をいちいち記入しないといけないので、Evernoteのように、ぽんぽんとノートを作成することはできないんですね。
コルクボードの機能も同様です。メインのテキストと、Synopsisは別なので、面倒といえば面倒。
逆に、第二段階で、ストーリーをもう少し作り込みたい場合は、Scrivenerの方が向いています。
「Synopsis + 下書き」をワンセットで作成できるので、Evernoteより、もう一段、細密なプロットを構築することが可能です。
ステップとしては、Evernote → Scrivener といったところでしょうか。
スピード的には、Evernoteの方が格段に早く、また一覧性に富んでいるので、そこを順次使い分ければいいと思います。
手抜きはすぐにバレる
小説を執筆する際、がっつり下調べして、密度の高い作品を仕上げるタイプの人は、面倒でも、四段階に作業を分けて、基礎からしっかり世界観を構築した方がいいです。情報収集・分析・執筆・考察(推敲)のプロセスを身に付けるにも書いているように、「おぼろげな記憶」や「なんとなくイメージ」だけで描写したら、分かる人には一発で手抜きが分かるからです。
2. 資料整理とプロット Scrivener(もしくは秀丸エディタ)
3. 下書き (エディタ)
4. 執筆と推敲 一太郎かWORD
しっかり下調べした上で間違うのと、"初めから調べる気なし"の手抜きとは、雲泥の差です。
これは小説に限らず、論文、業務報告、有料のWEBライティング、全ての文書に共通することです。
逆にいえば、自分にそれだけの力量があるから、他人のインチキもすぐに見抜ける・・という事でもありますし、仕事、その他で損をしない為にも、早いうちから、こうしたスキルをしっかり身に付けることをおすすめします。
今は、ネット民でも、騙されやすい人がいる一方、目の肥えた人が増えてきているので(読者の二極化)、たとえブログでも、「無料だから、テキトーでいいや」というのは通用しなくなっている事も付け加えておきます(Googleも厳しくなっています)
あえていうなら、著作権等のマナーをしっかり守って、コンテンツにも課金する層は、後者です。
本当に良質な読者さんなり、リピーターを獲得したければ、「目の肥えた人」にアピールするものを作った方がいいです。
「Evernoteに一銭も使いたくない」という人は、こちらの記事を参考にして下さい。「
