Twitterに長文を掲載したスクリーンショットを公開する場合、文章の上下が切れたり、文字が読みにくかったり、不便なことが多いです。
近年は、文章を画像化してくれるオンラインサービスも存在しますが、操作が面倒だったり、文字数に制限があったり、なかなか思うようにデザインできないことが多いです。
ここでは日本語ワープロ『一太郎』を使った長文テキストのスクリーンショットの作成方法を紹介しています。
Twitterに長文スクショをアップしたいけど、いまいち綺麗にデザインできず、不便に感じている方におすすめです。
https://www.justsystems.com/jp/products/ichitaro/
一太郎の隠しメニュー『画像に変換して保存』
『画像に変換して保存』をUIメニューに追加
ワープロ『一太郎』も開発年月日が長いので、隠しメニューが多いです。
隠しメニューというのは、機能に盛り込まれているけれど、標準のインターフェイスでは表示されない、旧機能、あるいは既に廃止になった機能を指します。
『画像に変換して保存』もその一つです。
実は、一太郎には、PrintScreenやスクリーンショットのソフトウェアを使わなくても、編集中のページ(画面)をワンクリックで画像変換し、任意の場所に保存できる機能があるんですね。
まず、『ツール』 → 『割付』 → 『メニュー』から、メニュー割付画面を呼び出します。
たとえば、『ファイル』の『保存』に関する隠しメニューには、「テンプレート保存」「HTML形式で保存」「校正して保存」「すかし保存」など、様々な種類があります。標準のメニューには掲載されてないだけです。
『編集』にも隠しメニューがたくさん存在します。
一口に「削除」といっても、「右全削除(カーソルより右側のテキストを一括削除)」「左全削除」「一行削除」「指定位置から以降を削除」など、様々な種類があります。いちいちドラッグで複数行、複数ページを指定しなくても、これらの隠しメニューを使えば、簡単に編集が可能です。コピーや切り取りなども同様。標準のメニューに記載されてないだけなんですね。
ユーザーメニューのカスタマイズの一例。
よく使うメニューは『キー割付』すると便利ですよ。→ ワープロ『一太郎』の便利なキー割付とメニュー
『画像に変換して保存』の実際
たとえば、A4版の縦書き文書を『画像に変換して保存』すると、下図のようになります。
画像に変換して保存のダイアログが開いたら、『画像』+『カーソル位置のページのみ』を選択。
『画像ファイル形式』で、PNG、JPEG、GIFを選択。
『ページ画像の大きさ』で、用紙に対する比率を指定します。
『画像と表示用HTML』というオプションもあります。
カーソルを置いているページ(編集画面)だけ、JPEG画像として出力した一例です。
しかし、このままだと余白も大きく、Twitterに投稿しても、見栄映えよく表示されません。
そこで、Twitter画面に適したテンプレートを作成します。
Twitterに適した用紙サイズをピクセルから計算
下記サイトの検証によると、Twitterで綺麗に表示できる画像サイズは、1200×675ピクセルとのこと。
比率では、16 : 9がベストのようです。

1200 × 675ピクセルを用紙サイズに換算します。
下記サイトの換算ツールによると、101.6mm × 57.15 mm になりますが、このままだと、Twitterに投稿するには小さすぎるので、、、
4倍値の、4800 × 2700 ピクセル (解像度 600 dpi)で計算。
印刷用サイズは、203.2 × 114.3 mm です。
Twitter用のテンプレート用紙を作成
次に、一太郎の基本編集を開き、『メニュー』 → 『文書スタイル』 からTwitter用のテンプレートを新規作成します。
文書スタイルの『用紙』をクリックすると、『用紙設定』のダイアログが現れます。
用紙幅 = 203.2 mm
用紙長 = 114.3 mm
フォントや余白などは、好みに合わせて調整して下さい。
横書き、縦書きなども、自在にカスタマイズできます。
文書を作成して画像に変換
テンプレートが作成できたら、あとはテキストを入力して、フォントや余白を微調整して下さい。
上述のように、『画像に変換して保存』すれば、綺麗なスクリーンショットが出来上がります。
Twitterに投稿した一例。
かなりの長文ですが、綺麗に枠の中に収まります。
主人公は故郷の大洪水で最愛の父親を亡くし、母親と二人で健気に生きていこうとするが、母の再婚相手と上手く行かず、家を飛び出し、彷徨い人となる。
下記はウミガメを自身に喩えて女の子に心情を話す場面。https://t.co/ZG62OBIjOp#詩 #小説 pic.twitter.com/mWKf3T1gbW— Novella 創作と文芸コラム (@novella_one) January 24, 2021
テンプレートをカスタマイズ
『文書スタイル』の『ページ飾り』で、背景色や枠線、影などを付けると、可愛く仕上がりますよ。
イラストも挿入すれば、ちょっとしたカードになります。
投稿用のテンプレートを作成すれば、あとは好みの色やレイアウトにカスタマイズできるし、内容ごとに、いちいちファイルを作成しなくても、ページごとのスクショ(カーソルのあるページのみ)が作成できるので、整理も簡単です。
興味のある方はぜひお試し下さい。