最近、よく見かけるようになったLiteSpeedサーバーですが、本当に速いので、nginx系(代表格・エックスサーバー)に飽きてきた人は一度試してはいかがでしょうか。
なお、LiteSpeedサーバーは、公式プラグイン『LiteSpeed Cache』(無料)と併用しなければ、効果は実感できません。
サーバーだけでも十分に速いですが、LiteSpeed CacheのCSS/js圧縮やキャッシュ機能が上手く噛み合って、初めて爆速になるので。
ちなみに、当サイトは、LiteSpeed Cache のおかげで、Pagespeedの1.5倍は改善しました。
だからといって、万人にはおすすめしません。
あまたの人気プラグインや、有料テーマ・テンプレートの高速化機能と異なり、一つ設定を間違えば、デザインが崩れて、初心者には直しようがないからです。
ちょっとキツめに書きますが、キャッシュの何たるかも分かってない人は、手を出さないように。失敗したら途方に暮れますよ・・
・ ワンクリックでテストサイトを構築し、ワンクリックでバックアップ・復元ができる環境にある
・ 個人サイトで、一時間ほどメンテナンスしても、多方面に影響が出ない
・ テーマ・テンプレートに完全依存していて、自分でWordPressのコアファイルをいじったこともない
・ 「CSSを変更したのに、サイトに反映されない」とうろたえるレベル(キャッシュの概念を理解してない)
・ 英語のドキュメントが読めない(WordPressを機会に勉強しましょう。将来大いに役立ちますよ)
当サイトが移行したのは、mixhostです。
エックスサーバーの契約期限が切れたので、これを機会にLiteSpeedに変えました。
ロリポ系やネットオウル系に比べたら、決して優しくはないですが、どこをどういじっても、PageSpeedは頭打ち、Search Consoleからは「改善、改善」とうざいほど通知がきて、グラフを真っ赤にされて、いい加減、うんざりした方におすすめします。
本当にサイトスコアを改善して、高速化を目指すなら、サーバーを変える以外にないですから。(プロ以外は)
LightSpeed Cacheについて
サーバー仕様やキャッシュの仕組みについては、プロの解説にお任せして、ここでは、実際の設定画面を紹介します。
「よく噂に聞くけど、実物はどんなもの?」という方の参考になれば幸いです。
LiteSpeedサーバーの概念
『LiteSpeed』とは、Apacheやnginxに並ぶ、新しいWebサーバーです。
ページ読み込みの高速化が求められる時代、WordPressのような動的生成のウェブページでも、スマホ閲覧でも、一瞬で表示されるような高機能を目指して開発されました。
Apacheと完全な互換性があり静的コンテンツ配信を高速化した次世代のWebサーバーです。Apacheと比較して応答速度が格段に速い、最新プロトコルに対応など高速化に必要な機能が盛り込まれている軽量Webサーバーです。
https://streamrental.com/litespeed/
現在、ユーザー数も急上昇で、WordPress公式サイトでもプラグインの評価は絶賛・五つ星。

しかし、前述したように、サーバー単体では、その効果をフルに実感することはできません。
上記のプラグインと組み合わせ、CSS/JS圧縮や、ブラウザキャシュ等を万全にして、初めてその恩恵に預かることができます。
LiteSpeedサーバーと『LiteSpeed Cache』の関係を分かりやすく言えば、フランチャイズみたいなものですね。
開発元である LiteSpeed Technologies は、レンタルサーバーの事業者とパートナー契約を結び、レンタルサーバー事業者から契約料という形で、利益を得ています。
そして、レンタルサーバーは、LiteSpeed搭載のサーバーを一般ユーザーに提供することで、ユーザーの支払う使用料から、その経費を回収しています。
マクドナルド本社が、全国各地のフランチャイズオーナーにマクドナルドの看板とハンバーガーの材料を提供する見返りとして、オーナーはマクドナルド本社に契約料を支払い、その経費はハンバーガーの料金に含まれるのと似たような感じです。
ただ、ハンバーガーと異なるのは、LiteSpeed Technologies は、WordPressユーザー向けに無料プラグイン『LiteSpeed Cache』を提供しており、LiteSpeedサーバーの利用者であれば、誰でも手軽に導入できるという点です。(もちろん、使わない選択もできます)
無料といえど、「画像の最適化」や「CDN」、「Preload」など、一般に知られている有料プラグインに匹敵する機能が備わっていますし、無料で利用できるボリュームも大きいです。個人サイトなら十分過ぎるほどのサービスが充実しています。
あえて難点を挙げるなら、それ相応の知識が必要であり、有料テーマ・テンプレートに備わっている「ワンクリックで、高速化」みたいに甘くはないという点です。
WordPressではどのような設定ができるのか、順次、紹介します。
ダッシュボード
ダッシュボードでは、「画像の最適化」、クリティカルCSSの使用料、ページの読み込み時間、PageSpeedスコアなど、様々な情報を一覧することができます。
ちなみにスコアはPC版です。ソースはいじってません(´ー)
一般設定とドメインキー
最も重要な『ドメインキー』の登録。
下図は既にドメインキーを取得した状態ですが、すべて日本語でメニュー表示されるので、メッセージに従って、QUIC cloud に登録すれば完了です。
サービスの登録は、メルアドと名前だけでOK。
各ドメインに割り当てられたパネル。
画像の最適化は、『10000 images(毎月リセット)』と制限がありますが、個人サイトなら十分すぎる容量ではないでしょうか。
大量の最適化が必要な場合は、サブスクリプションを購入することができます。
次に重要なのが、利用しているサーバーIP。
mixhost なら、cPanel の右サイドメニューに常時表示されているので、すぐに分かりますね。
キャッシュの設定
次に、一般的なキャッシュの設定を行います。
ログイン、コメント、REST API、ファビコン、PHPリソース、モバイルキャッシュなど、細かな設定が可能です。
この時、
。
バッティングすると、正しく動作確認できない上、デザインが崩れて、途方に暮れることになります。
面倒でも、一つ一つ、「オン」→「パージ」を繰り返して、動作確認しましょう。
「パブリックキャッシュ URI を強制する」「クエリ文字列を落とす」という項目もあります(私には意味が分からないので空欄^^;)
TTLの設定
「TTLって、何ですかぁ?」みたいな人はデフォルトのままで。私もです(*^^*ゞ
パージの設定
これは重要です。更新の度に、キャッシュが削除されないと、いつまでも古い情報のままなので。
キャッシュから除外する
キャッシュから除外する項目は、『URL』『クエリ文字列』『カテゴリ』『タグ』『クッキー』『ユーザーエージェント』『ロール』が設定可能。
ロールについては、動作が安定するまで、オフにしておいた方がいいです。
でないと、自分だけ正常なページが表示され、ビジターにはデザインの崩れたページを表示している恐れがあるので。
ESIの設定
ESI (Edge Side Includes) では、ログイン中ユーザーのためにキャッシュからページを提供することができます。
『ESIでは、動的ページの一部を別々のフラグメントとして指定し、それらをまとめてページ全体を作成することができます。言い換えれば、ESIはページ内に「穴を開ける」ことができ、その穴に、個人的にキャッシュされたり、独自のTTLで公開されたり、キャッシュされたりしないコンテンツを埋め込むことができます』とのこと。
意味が分かる方だけ、どうぞ。
オブジェクトキャッシュの設定
オブジェクトとは、画像や動画のことではなく、たとえば、wp-optionsに格納された、プラグインの設定データなどのことです。
ビジターが閲覧する度に、コンタクトフォームの設定や、Amazonプロダクトキーなどが、いちいちデータベースから呼び出されて、無駄に負荷をかけますね。
それをキャッシュして、いちいちデータベースから読み込む無駄を省こう、みたいな話です。
分かる人だけ、どうぞ。
ここまでくると、狂気の世界です^^;
ブラウザキャッシュを有効にする
ブラウザキャッシュは『オン』にしておきましょう。
ブラウザキャッシュの間隔は数値で調整することができます。
デフォルトでは「52週」の設定ですが、慣れないうちは、数日から数週間ぐらいで様子を見てください。
詳細設定(ログインクッキー、HTTP/HTTPSの互換性、インスタントクリック)
上級ユーザー向けの詳細設定です。
『ログインクッキー』『HTTP/HTTPSの互換性を向上させる』『インスタントクリック』を有効にすることができます。
CDNの設定
画像についてCDNを使いたい方は、QUIC.cloudを利用することができます。
CDNマッピングをはじめ、置換するHTML属性、Queryのリモート読み込み、除外パスなど、細かな設定が可能です。
画像の最適化について
もし、最適化を利用するなら、テストサイトで十分に動作を確認してから、本番サイトで実行しましょう。
また画像が表示されない現象は、最適化が終わって数時間が経過してから見られるので(メディアライブラリからさーっとサムネイル画像が消えていく感じ)、テストする際は、一日かけて、動作を確認して下さい。
またCDNの仕組みが理解できない人は、絶対に設定をいじらないこと。
画像ファイルそのものが消失することはないですが、先方のサーバーと上手く接続できず、歯抜けみたいなエラーを引き起こしますので。
画像の最適化はぜひ利用しましょう。
私も他のプラグインを利用していた時は、画像でアラートが出ることが多かったのですが、QUIC.cloudで最適化するようになってから、アラートも出なくなりました(PageSpeed Insightにて)
『画像最適化設定』では、『自動要求Cron』『自動戻しCron』(画像をアップデートすると、自動的に最適化してくれる)
『オリジナル画像の最適化』・・オリジナル画質をキープしたい人はチェックオフにする
『オリジナルバックアップを削除する』『可逆最適化』『EXIF / XMPデータを保存する』『WebPバージョンの作成』『WebP 画像への置換』『WebP 属性を置換する』『WebPの特別なsecret』『WordPress画像品質管理(%の指定)など、細かな設定が可能です。
ただ、個人ブログでそこまで必要かな、とも思いますので、ギャラリー系のサイト向けですね。
ページの最適化(CSS/JSの圧縮・結合)
多くの人が一番泣きを見るのが、CSS/JSの圧縮・結合ではないでしょうか。
私も一度、失敗しました ┐(´-`)┌
特にCSSの圧縮・結合は要注意です。
テーマ・テンプレートによっては、意外な動き方をします。
場合によっては、圧縮を諦めた方がいいです。(しなくても、そこまでスコアは悪化しない)
CSS設定
CSS設定では、『CSS圧縮化』『CSS結合』『固有のCSSファイル』『CSS HTTP/2』『CSSを非同期ロード』『クリティカルCSSを生成』『バックグラウンドでクリティカルCSSを生成する』『別々のCCSSキャッシュホストタイプ』『個別のCCSSキャッシュURI』を設定することができます。
この箇所は、実際の動作を確認しながら、一つずつ、『オン』にしていきましょう。
神経質になって、あれもこれも圧縮・結合する人もありますが、「結合だけ」「圧縮だけ」でも、かなり改善しますし、そこは欲張らずに、「訪問者が見やすい」を第一に考えましょう。高速化しても、コンテンツが面白くなければ、意味がありません(´ー)
JSの設定
CSSと同様、一つ一つ、動作を確認しながら、『オン』にしてください。
ページ表示の不具合が見られたら、あれもこれも有効化するのは諦めます。
特に、テーマ・テンプレートの設定で、JSをいじっている場合は要注意です。
『JSの圧縮化』『JS結合』『JS HTTP/2 プッシュ』『JS Deferredをロード』『インラインJSの読み込み』『JQueryを除外する』
最適化の設定(HTML圧縮、インラインCSS圧縮など)
最適化の設定で、『HTML圧縮化』『インラインCSSの圧縮化』『インラインJSの圧縮化』『DNSプリフェッチ』『DNSプリフェッチ制御』『コメントを削除します』『クエリ文字列を削除』『Googleフォントを非同期に読み込む』『Googleフォントを削除』『WordPress文字を削除』『Noscriptタグを削除』を設定します。
日本のテーマ・テンプレートでは、有料・無料にかかわらず、テンプレート独自にこうした機能を取り入れているのが多いので、動作が安定するまでは、一つに絞りましょう。
分からなければ、『LiteSpeed Cache』は使わないか、テーマ・テンプレートの高速化機能は全てオフにするか、どちらかです。
下手に、キャッシュだ、圧縮化だと、あれもこれもオンにしていたら、かえって負荷をかけることになりますので。
除外するメディア
画像遅延読み込みを除外するファイルの種類を設定します。
様々な画像や動画ファイルを利用しているのでない限り、ここは空欄でよいかと。
当サイトも、jpgしか使っていません。
『画像 遅延読み込みを除外』『画像遅延読み込みクラス名を除きます』『遅延読み込みの Image 親クラス名を除外する』『遅延読み込みの iframe クラス名を除外する』『遅延読み込みの Iframe 親クラス名を除外する』『遅延読み込み URI の除外』
ローカリゼーション設定
ローカリゼーション設定では、Gravatorのキャッシュ。
高速化の敵(?) pagead2.googlesyndication.com などをローカライズすることができます。
ガチでGoogle Adsenseをやっている人には影響があるかもしれませんが、サーバー代が出ただけで小躍りするサイトには無害だと思います。
データベースの最適化
データベースの最適化では、データベースにたまった投稿のリビジョン、自動下書き、ゴミ箱、スパムコメント、Transientsなど、一括削除することができます。
これも有料プラグインの機能だったりしますので、無料で使えて有り難いですね。特にTransients....
画像にはないですが、『データベースの概要』という項目もあり、LiteSpeed Cacheに関連するデータベースの容量が一目で分かります。
個人サイトは、そこまで神経質になることはないです。(大規模サイトだと、あっという間に肥大するんでしょうね)
クローラーの設定
要約(クローラーCron)
LiteSpeed独自のクローラーを誘導する項目もありますが、私も今ひとつ詳細が分からないのでスキップしています。
bot用のXMLサイトマップも登録できます。
LiteSpeed Cacheがサイトマップを作るのではなく、他プラグインで生成したXMLのURLを登録する形になります。
ツールボックス
キャッシュのパージ
万一、不具合が生じた場合は、ワンクリックでキャッシュをパージすることができます。
また、WordPressの管理ツールバーにもショートカットのアイコンが表示される為、いちいち管理画面を開かなくても、ツールバーのメニューからパージすることができます。
設定のインポート / エクスポート
設定はワンクリックでインポート / エクスポートすることができます。
テストサイトで設定したものを、そのまま本番サイトにも適用できるので、便利です。(ドメインキーとは無関係)
また全ての設定をリセットする機能もあります。
.htaccessの編集
LiteSpeed Cacheの管理画面から、.htaccessを直接編集することができます。
ダイレクトに反映されるので、分からない人は、従来通り、FTP経由で編集することをおすすめします。
ハートビート制御
サーバーの負荷を軽減するために、WordPressインターバルハートビートを調整します。
大規模サイト向けですね。
セキュリティやシステムのレポート作成
『Dologin Security』という専用のセキュリティプログラムを取り入れます。
これはログインページをブルートフォース攻撃から守るもので、有効化すると、不正アクセスを自動的にキックアウトしてくれます。
また、Google reCAPTCHAや、ロケーションの分析、ホワイトリスト&ブラックリスト管理といった機能もあります。
一般レンタルサーバーやセキュリティ系プラグインにも同様のサービスが備わっているので、改めて取り入れる必要はないかもしれません。
デバッグ設定
調子が悪い時は、デバッグ機能を使って、修正することができます。
『デバッグログの保存』『デバッグレベル』『ログファイルのサイズ制限』『クッキーをログに記録』『クエリ文字列を折り畳む』『包含するデバッグURL』『除外するデバッグURL』などを設定することができます。
ベータテスト
開発者向けのベータテストも可能です。
GitHub経由で、ベータ版を試せるようです。
mixhostのここがおすすめ
本番サイトを手軽に複製・スタギング
『管理パネルが見にくい』と一部では評判の悪いcPanelですが、慣れてしまえばそうでもないし(サーバーの仕組みを理解している人なら、三日もかかりません)、一番有り難いのは、本番サイトをワンクリックで複製・スタギングできる点です。
mixhostの場合、『WordPress Manager by Softaculous』というアプリケーションを使って、自動インストールを行うわけですが、稼働中のサイトは、テストサイトも含めて、下図のように一覧表示され、右端のアイコンからワンクリックで『スタギング』『複製』『バックアップ』『編集(データベースのログイン情報やバックアップの保存場所、管理者アカウントなど)』『削除』が出来る仕様になっています。
『スタギング』と『複製』の違いは、複製は単純に、完全同一のWordPressサイトを別ドメインやサブディレクトリなどにコピーするだけですが、スタギングは、テストサイトの編集内容をダイレクトに別ドメインのWordPressサイトに反映することができます。
たとえば、test.novella.one の変更内容を、そっくり novella.one に反映することができるわけですね。
通常のコピーサイトの場合、テーマ・テンプレートを編集したり、プラグイン設定を見直したり、変更を加えた場合、本家サイトにも同じように反映させるには、いちいち手動で書き替え作業しなければなりません。
しかし、スタギングなら、ワンクリックで、テストサイトとそっくり同じものを本家サイトにも反映させることができます。
慣れたら、非常に便利な機能です。
データベースの名前を手軽に変更できる
地味に便利なのが、データベースの名前を手軽に変更できる点です。
たとえば、不具合が生じて、WordPressの再インストールをする際、データベースはそのまま保存したいですよね。
バックアップ→ダウンロードでも可能ですが、サーバーにそのまま残しておきたい場合は、名前だけ変更すれば、WordPressとの紐付けを切ることが出来ます。
元に戻したければ、wp-config.php のデータベース名を書き直せばいいだけですし、『第二のバックアップ』として便利に使えます。
エックスサーバーは、こういう小技ができなくて、何度もダウンロード+保存したり、phpMyadminからインポートしたり・・面倒も多いです。
データベースって、何かの時には頼りになりますので、たとえ途中で不要になっても、最後まで保存しておいた方がいいです。
その際、管理画面からデータベース名を変更して、どんどんアーカイブ化できるのは、非常に便利なのです。
終わりに・・
PageSpeedも、GTmetrixも、凝り出したら、とことん凝って、緑色のハイスコアを目指したくなりますが、ページの高速化って、『イケてるサイトが仕上げにターボブーストをかける為のもの』であって、コンテンツに魅力のないサイトがいくら高速化を目指しても、何の意味もないと思います。
実際、昭和の時代に作ったような、HTML形式のサイトでも(MSゴシックのやつ)、上位に上がっていることもありますし、『阿部寛の公式ホームページ』なんてお手本のような作りじゃないですか。
それについて、Qiitaのtakuki matsudaさんが、『なぜ阿部寛のホームページはベストを尽くさないのか』というタイトルで、非常に興味深い記事を書いておられます。
「お洒落なデザイン」「爆速のページ表示」は二の次であって、やはり最初にコンテンツありきです。
ただ、近頃のGoogleは頭に何かが湧いていて、良質なコンテンツを作っても、下方に押しやられることもあるので、一般のサイトオーナーが高速化や綺麗化を目指す気持ちも分かります。
それに、一所懸命に取り組んでいたら、どこよりも綺麗に見せたい、少しでもユーザーの負担を減らして、爆速にしたいと願いますしね。
それでも、一般人に出来ることなど、たかが知れていますし、最後はサーバーの質によります。
何をどうやっても頭打ちに感じたら、契約更新を潮時と考え、LiteSpeedのサーバーに乗り換えるのも一手だと思います。
ちなみに、うちの一番成績の悪かったページは、下図のように緑色になりました。
長文(1万5千文字異常ある)、かつ画像多用の、激重ページです。
最後はお決まりのアフィリエイトバナーですが、決して誇張しているわけではなく、GTmetrixも、プラグインを15個使用して、なおかつGoogle Adsenseも貼り付けた状態での結果です。(スコア自慢しているサイトの中には、プラグインなし、Google AdsensやAnalyticsのタグ無しの、真っ新な状態で計測していることがあります。当方で計測すれば、たいてい真っ赤)
嘘だと思ったら、この記事のURLで試してみてください。
チートしてないことは分かって頂けると思います。
正直、慣れた人でも完全に理解するのは難しいし、下手したら、「画像が消える!」「デザインが崩れる!」目も当てられない惨状になりますが、サーバーの仕組みや次世代の考え方を理解する上では非常に勉強になると思います。
今までは、画像も、PHPファイルも、JSも、全部、自分のホスティングサーバーに置いて、そこから出力していたけども、次世代は、サイトのコアとなる重要ファイルさえ、他の共有サーバーに置いて、そこから出力するようになるんだな、と。
しかし、預かり元にトラブルが生じた際は、それに依存する、何十万、何百万のサイトも、一斉に障害に巻き込まれるので、まだまだ未知数というか、絶対安全とは言い切れないのが本当のところだと思います。
まだ「サーバー稼働率、99.9%」の方が安心できます。
しかし、今後、ますます高速化が求められ、0.1秒の争いになるとしたら、こうした新技術に合わせる以外、生き道も無いような気がします。
高速化のみならず、サイト改竄や個人データ漏出など、いろんな問題もありますしね。
個人サイトはそこまで気にする必要はないと思いますが、世界的には、「何でも共有」「何でもオンライン」になっていくでしょうし、LiteSpeedやCDNのような次世代の手法が主流になれば、それに対応できないものはどんどん取り残されますから。
そういう意味でも、素人にはよく分からなくても、ちょっと覗き見るだけでも、何となく仕組みは理解できるし、ITの偉い人が言ってることも、「ああ、あれか」と分かるようになるので、興味のある方は、ぜひトライして下さい。
なぁーに、テストサイトで失敗したら、「LiteSpeed Cache」は使わなければいいだけの話。
他にも優良な高速化プラグインはたくさんあるので、大丈夫っす。