究極のピアノ・インストゥルメンタル『Mystic River』by ENZO

Jazz, POETRY, ピアノの名曲

数あるピアノ・インストゥルメンタルの中でも、メランコリックで透明感あふれる曲調が印象的なENZO

ところが、このアーティストについて調べても、調べても、どこにも情報がない!

同じENZOでも、カンツォーネ歌手や作曲家の情報なら見つかるが、この曲を手がけたENZOの情報だけは皆無なのだ。

謎のピアニスト、ENZO。どこの国のアーティストかも分からない。

存在そのものがミステリアスで、美しい。

その極致が『Mystic River』。

まるで紫に煙る、早朝の河口のよう。

深い霧の中、一人、静かに、時の大河をわたる。

その先にあるものが、孤独であれ、楽園であれ、恐れずに行こう。

ただ一つの愛を道連れに

私が私になる以前 

まだ名前も無かった頃の 

魂の海へ。

家路につく最終バスの車窓から、優しい家の円居が見える。

深い夜の中に、一つ、二つ。

あれは幼子の笑い声。

あれは淋しい少女の祈り。

それぞれの明かりに人の願いがあり、暮らしがある。

誰に届かなくても 月明かりの下 人はみな尊い。

泣き、笑い、精一杯、生きていく。

だから私も帰ろう。待つ人のある家に。

カタコトと田舎道を小さなバスに揺られながら。

カーテンの隙間から月が見ている
ソファ横たわる私の姿を
涙に濡れた淋しい寝顔を

何をそんなに見つめることがあるの?
私は今日を生きるのに精一杯……

私もお日様になりたかった
明るく世界を照らす昼の陽光に

だけど私は凍てつく夜の影
自らは輝けない星
光を投げかけられねば生きてゆかれない

カーテンの隙間から月が見ている
疲れ切った私の姿を
夢も忘れた寝顔を

とにかくENZOさんのピアノは美しいのです。

ENZOさん。いったい、あなたは誰?