noteから他のブログツールに移行したい
Cakesの炎上騒ぎもあり、そろそろ本気でnoteから脱出 → 他のブログツールに乗り換えを検討中の方も少なくないと思います。
しかしながら、noteには過去記事(アーカイブ)のエクスポート機能がない為、他のブログツールに引っ越すには、いちいち管理画面を開いて、「編集OK」に切り替え、全文をコピー&ペーストという面倒な作業を繰り返さなければなりません。
noteの数が数十程度なら、まあ頑張ろうという気にもなるかもしれませんが、数百、数千レベルになると、もう無理ですよね。
私がエクスポート機能のない無料ツールを絶対に使わないのも、結局、いつかは後悔するからです。
今はnote最高!でも、数年もすれば、また使い勝手のいいサービスが登場します。
ネットというのはそういう所なので、本当にガッツリ自分の足場を作りたければ、先々のことまで考えて、『ユーザー自身できめ細かに投稿管理のできるサービスを選ぶ』、また『運営側もそれを理解して、ユーザーの為に様々な管理ツールを提供している』というのが理想なんですね。
恋愛でも、
『あなたが本当にその人を愛しているなら、相手がいつでも出て行けるよう、出口のドアは開けておく』
というのが鉄則ではないですか。
皆さんだって、就職の面接会場に行って、「簡単に抜けられると思うなよ」と出入り口のドアを塞がれたら、ビビるでしょう。
彼氏の家に遊びに行った時、「今夜は君を帰さない❤」とかって、ドアを閉められたら怖いでしょ。
顧客サービスも、それと同じです。
「どこで退会(解約)手続きをすればいいのか分からない」
みたいなのは、一番やったらいかんのですよね。
わざと退会(解約)手続きを煩雑にして、会員の囲い込みに成功しているとこ、少なくないですけど (´ー`)
ちなみに、新規会員を増やすコツは、すぐそこに『退会手続き』があることだと思いますよ。
「いつでも止められる」と思えば、「じゃあ、一度、試してみるか」と思いますからね。(個人情報や支払い情報もきちんと削除してくれるなら完璧)
有志のエクスポート・ツールを利用する
QRIO_YAGIさんという方がnoteのエクスポートツールを公開されています。
興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
エクスポートツールはこちら。
https://pon-navi.net/note/Evernoteを利用する
新規ユーザーで登録する
WEBコンテンツを保存するなら、EVERNOTEが一番便利です。
無料のベーシックなら、メールアドレスとパスワードだけで手軽に始められます。
コンテンツのクリップだけなら、無料会員でも十分に使えますので、興味のある方は試して下さい。
とりあえず、自分のnoteを全て保存して、後でゆっくり他のサービスに移し替えたり、リライトすればいいだけですからね。
こちらから新規登録します。

ベーシック(無料)の『開始する』をクリック。
メールアドレスとパスワードを入力すれば完了。
あとはメッセージに従って、メルアド確認の手続きをするだけです。
Googleアカウントも使えますが、基本、ネットサービスは独立したメルアドで登録した方がよいです。
note保存用のノートブックを作成
ブラウザ版も便利ですが、私はデスクトップ版を愛用しています。
Android、iPhone、Microsoftストア版も使えるので、どれでも使い勝手のいいものを選択。

アプリを開いたら、『ファイル』→『新規ノートブック』で、保存先のノートブックを作成。
ノートブックの名前を記入します。
あとは、どんどんクリップしていけばOK。
種類がたくさんある場合は、年月別、カテゴリー別にノートブックを作成すると便利。
最初に一つのノートブックに全て保存して、後からゆっくり整理することもできます。
ブラウザからnoteを保存
お使いのブラウザにEvernote Clipperをインストールします。
FirefoxやEdgeでも使えますが、Chrome系が確実に動作します。(Firefoxの場合、PDFの保存ができない)
こちらはchromeウェブストアのリンク。
https://chrome.google.com/webstore/detail/evernote-web-clipper/pioclpoplcdbaefihamjohnefbikjilc#
こちらは公式サイトのガイドです。

たとえば、山本一郎さんのnoteなら、、、
https://note.com/kirik/n/nbc07e1feccbe
ブラウザ上のイメージは数の通り。
記事の部分だけ保存する場合。
Evernoteのアプリではこんな感じで表示されます。
『簡易版の記事』として、テキストのみ保存する場合。
Evernoteのアプリではこんな感じで表示されます。
あくまで自分のアーカイブとしてご利用下さい。
ちなみに、私が有料noteとして販売していたノートのクリップは次の通りです。
『簡易版の記事』でテキストのみ保存しています。
リンクを挿入した部分は、そのままリンクとして取り込まれます。
ただし、アプリ上でリンクのURLは表示されないので(青文字の部分)、いちいちクリックして、ブラウザでリンク先を開いて、URLを確認することになります。
noteの中に、画像を挿入した場合、画像はEvernote独自のデータとして取り込まれるので、画像上で右クリック → 『このアプリケーションで開く』→ 任意のアプリで表示 という流れになります。
ペイントで画像を開いて、『名前を付けて保存』という手順になる。
ローカルに元ファイルを保存せず、noteの中に、画像や動画など、あれこれ埋め込んでいる方には、ちょっと地獄絵になるかもです (゚_゚)
noteをEvernoteに保存するメリット
Evernoteと、noteの編集画面のコピペと、どう違うのか・・といえば、
noteの場合、自分のnoteのメニューから、編集可能な状態にして、それからコピーして、別の場所にペーストして・・と手間がかかりますね。
また、コピー&ペーストの作業は、何かの弾みにテキストの一部が落ちたり、最悪、操作ミスで、文言が全部吹っ飛んだ・・みたいなことも有り得ます。
その点、Evernoteは、Clipper機能を使えば、完全な形(少なくともテキストは)でデータベースに保存できますし、後々、オフラインで、ゆっくり整理やリライトすることも可能です。
いちいち「編集可能」とか「元に戻す」の操作が必要ないので、テキストの保存方法としては最速&最適といえます。
XML形式などでエクスポートするのもいいですが、本文以外のメタタグなどが含まれるので、そこは一長一短かなと思います。
たとえば、他のブログツールのインポート機能を使えば、XMLファイルをアップロードするだけで、何百とある投稿でも、一瞬で公開可能な状態に整えてくれますから。
逆に、「これを機会に内容を見直したい」「カテゴリー分けやタグ付けを徹底したい」という考えがあるなら、いったん、Evernoteにテキストを保存し、一つ一つ、手動で再投稿し直した方が、ブログ全体の質も良くなると思います。
そのあたり、お好みでどうぞ。
スマホの場合、アプリをインストールすると共有機能にClipperが追加される
ちなみに、スマホやタブレットで、同上の作業を行う場合、お使いのデバイスにEvernoteのアプリをインストールすれば、ブラウザの『共有』に、『Evernoteに保存する』といった機能が自動的に追加されます。
特に難しい設定は必要なく、インストールすれば、自動的に共有と保存の機能が拡張されると考えて下さい。
※ お使いのデバイスやブラウザによって、メニューの位置などは若干異なります。
スマホの場合、オフライン機能(閲覧と編集)は有償版のみ
PCデスクトップ版と異なり、スマホのオフライン機能は有償版(プレミアかビジネス)でしか使えません。
無料アカウントの場合、Evernoteの閲覧と編集はオンライン操作になります。
新手の発信者は先々を読むのが苦手
私もそうでしたけど、「最近、ネットデビューしました(閲覧ではなく、投稿する側)」というニューホープは、実際に、いろいろ試したことがないので、どうしても「流行もの」「有名な人がおすすめしているもの」に飛びつきがちなんですね。
今日から私も発信者! さあ、有名になるぞ! みたいなところにばかり気が急いて、『我がコンテンツを、後年まで、どのように管理するか』という視点が完全に欠落しやすいからです。
泡沫発信者として、その場のノリで、好きなことを書いて、鬱憤を晴らせたらそれでいい、という方には問題ないですけど、本当に自分の作品アーカイブとして、長期にわたって運用したいのであれば、先々のことまで考えてツールを選ぶのは非常に重要ですし、また、そうしたユーザーのニーズを考えて、いろんな管理ツールを提供しているのが良質なコンテンツ・プラットフォームだと思うんですよ。
そのあたり、真剣に考えて、ローカルにもきっちりテキストや画像を保存するタイプの人なら、どんなサービスを使っても差し支えないですが、その場のノリで、ちゃちゃっと書き散らして、送信して終わり、みたいなタイプの場合、いざ、あれしよう、こっちにしようとなった時、必ず後悔するし、しょうもないことで煩わされることになりますから。
基本的に、ネットに書いたものは、いつか消えます。
文庫化されるとか、熱心な協力者がいるとか、あなた以外にも無償で手伝ってくれる人がいれば別ですが、そうでない場合は、「サービスが終了したら」「自分が死んだら」「運営資金が尽きたら」「Googleから評価を落とされて、PVが激減したら」・・・というリスクを常に考えないといけません。
事を始めるにあたって、『自分は発信者(創作者)としてどうしたいのか、どうなりたいのか』、じっくり考えて、サービスを選択することをおすすめします。