note.comの本当のデメリット 『スキ』スパムとSEOとエディタ機能について

目次

キーワード指定botで『自動いいね』が付くらしい

キーワード 自動収集 bot

だそうです。

以下、追記。

要するに、恋愛系コンサルなら『恋愛』『悩み』『結婚』『復縁』みたいなキーワードをbotに登録して、それに関連するノート(あるいはツイートなど)が公開されたら、自動的に『いいね』や『スキ』を付けて、自分のプロフィール(アカウント)に誘導する仕組みなんでしょうね。

Twitterもおかしなアカウントが多いと思ってたけど、こういう事なんですね。
(自動化 bot スキ いいね キーワード登録 あたりで検索したら、この手の情報がたくさん出てきます)

「いいねされて嫌な気持ちになる人はいない」と。

でも、相手の正体なんて、すぐにバレるし、そんなのと自分のプロフィールを紐付けてたら、ネットでも特に影響力のある自警団にマークされて、笑いものにされるだけだと思うんですけどね。

後述してるけど、ユーザーが何をしようが、人の好き好きかもしれません。

でも、彼等が機械的に収集してるものを「本物の好意」と真に受けて、『スキやフォロー返しする=詐欺師に手を貸す』ことが常態化すれば、金銭的にも損する人が出てくることを危惧してるです。特にネットやSNS初心者は騙されやすいし、最近は、あまりにも手軽に発信できるようになった為に、WEBの仕組みとか、全然理解してない人も増えたので(ヘッダーとか見たことあります? 個人でサーバー契約すればいろんな裏側が分かりますよ)

世の中には『騙される方が悪い』という人もあるけれど、霊感ツボを買う人が悪いのか、霊感ツボ商法が横行してるのに、見て見ぬ振りする方が正しいのか、よく考えて欲しいと思います。

世の中には、騙される方が悪いという意見もあるけれど、何も知らない人が「こんなにたくさんスキしてくれてる。私もお返しにスキしてあげないと」で大量にゲットしたスキの数を「僕はこんなに人気者です。人気の秘密を知りたければ、3000円でこのノートを買いなさい」みたいに養分にしてる現実を思うとね。騙す側が正義とは到底思えないんですよね。

noteの「スキ」スパムについて

自分のアカウントに誘導する為の「スキ」「フォロー」

私も、note.comはマガジン機能として利用していますし、カスタマーサポートも親切丁寧で、よく頑張っておられると思います。

創業者の理念も理解できるし、コンテンツプラットフォームとして、決して悪くはないと思います。

気軽にコメントしたり、「スキ」したり。(ちなみに、「スキ」は非会員でも投票できます)

自分の読者と繋がりたい人には、嬉しい機能が満載で、フォロワーや「スキ」がいっぱい増えれば、モチベーションも上がるでしょう。

しかし、このSNS機能が、逆に「スキ」スパムの温床になっています。

「スキ」スパムとは、スキした人のプロフィールを、投稿主に無差別に送りつける行為を指します。

TwitterやFacebookのように、「スキ(いいね)」された人の投稿やプロフィールが相手のタイムライン上で拡散(紹介)されるのではなく、スキした人のプロフィールが、メールやブラウザの通知機能で、投稿主に送信される仕様になっているからです。

noteには、次のようなお知らせ機能があって、誰かが「スキ」やフォローをすれば、即座に投稿主に通知される仕組みになっています。

note スキの機能

note初心者なら「誰がスキしてくれたのかしら」と気になって、相手のアカウントを一度は見に行ってしまいますよね。

これが「スキ」スパムの狙いです。

相手は、本当に「スキ」で、❤マークをぽちっとしているのではない。

自分のアカウントに誘導する為に、スキしまくっているんですよ。

何故、そんなことが分かるのかといえば、下図のように、短時間に、連続して「スキ」をする人が相当数いるからです。

毎日、1個ずつ・・とかなら理解できますが、こんな短時間に、全てのnoteに目を通して、「スキ」できるわけがないでしょう。

短時間で連続スキ

短時間で連続のスキ・スパム

しかも、この「スキ」スパムは、手当たり次第です。

各アカウントには、誰のnoteに「スキ」をしたか、チェックできる項目があり、そこを見れば一目瞭然。

下図のように、手当たり次第に他人のnoteに「スキ」を付けて回っているのが一目瞭然です。

中にはこの機能をオフにして、誰の投稿に「スキ」したか、他人から見えないようにカモフラージュしているアカウントもあります。

このアカウントは、「たった今」だけで14件、それ以前にも無差別に大量のスキを付けています。

『メール通知』で自分のプロフィールをノート主に送りつける

では、何故、こんな「スキ」スパムが生じるのかといえば、『メール通知』の理由が大きいと思います。

noteには、自分のノートが「スキ」や「フォロー」をされると、相手のプロフィールがメールで送られてくる機能があります。

メール通知を受け取る設定にしていると、こういうメールが続々と送られてきます。([SPAM]の表記はWEBメールの仕様)

通常なら、いろんな人がスキしてくれて嬉しい♪ と思いますね。

でも、相手が「スキ」した日時をよく見て下さい。

同日・同時刻に、複数のノートにスキしまくっている痕跡が見て取れます。

つまり、読んでない。

タイトルと見出しだけして、ハートマークをクリックしてるわけです。

『スキ』のメール通知

メール通知には、スキした人のプロフィールが届く仕組みになっています。

メールの日付を見れば、同日・同時刻に、二つのノートに「スキ」したことが分かります。

二つなら、まだマシな方で、もっとたくさん連続スキする人もいます。

ノート主にプロフィールを送りつける

プロフィールを送りつける

プロフィール欄に、「○○万円儲かる方法を教えます」「必勝のモテコンサル」「年商○億円達成」など、キャッチーなことを書けば、インパクトがありますよね。

それに釣られて、相手のノートを見に行く人も相当数あると思います。

中には、「スキ」してもらったのだし……と、お返しに、相手のノートにスキ返しする人もあるでしょう。

つまり、相手のノートなど、ろくに読まなくても、スキしまくって、自分のプロフィールをノート主に送りつけ、なおかつスキ返ししてもらったら、自分のベネフィットになるわけです。

これが人気指標である「スキ」の負の一面です。

あるアカウント(ノート)について、「スキ」がいっぱい付いてるからといって、その全てが「純然たる応援の気持ち」ではなく、自分のアカウントに誘導する為の「スキ」も相当数、含まれるわけですね。

ちなみに、私は、note.comは有料コンテンツのプラットフォームとして利用しており、有料マガジンに含まれるノートに関しては、数行の『概要』しか無料公開していません。

にもかかわらず、せっせと「スキ」を付けまくっているアカウントがいっぱいいます。

下記のノートにも三人が「スキ」していますが、この人たちは有料マガジンの購入者でもないし、全文を読んだわけでもありません。

https://note.com/poetry/n/n2238a33239b1

ノート主より、「スキ」した人の方が強力にプッシュされる仕組み

なぜ、こんなスパム行為がまかり通るかといえば、note.comはスキされたノート主より、「スキ」や「フォロー」をした相手のプロフィールの方が、より強力にプッシュされる仕組みになっているからだと思います。

たとえば、TwitterやFacebookの場合、自分の投稿に、「いいね」や「リツイート」をしてもらったら、相手のタイムラインに自分の投稿が表示され、より多くの人に拡散される仕様になっていますね。

つまり、「いいね」や「リツイート」をした人より、してもらった投稿主の方がプッシュされる仕組みです。

ところが、note.comは、いくら「スキ」してもらっても、自分のノートが相手のタイムラインに表示されることはありません。

❤マークの数字が一つ増えるだけで、自分のノートが相手のタイムラインやプロフィールを通じて、広く拡散する仕組みがないのです。

そのくせ、スキした人のプロフィールだけはメール通知やブラウザ通知で、どんどんプッシュされるので、まさに「やられ損」です。

中には、自分のスパム行為を隠蔽する為に、自分が「スキ」したノートのリストを『非表示』にしているアカウントも相当数います。

もし、note.comが、TwitterやFacebookと同じ仕様にしたら、「スキ」する人も激減すると思いますよ。

ついでながら、note.comは、メルアドだけで、複数アカウントの作成が可能です。

自作自演スキ&フォローも相当数いると思います。

踊るバイエイターさんも指摘されていますが、

noteで儲けるのが簡単な理由として

1.様々な手段で「ステマ」が容易

2.クレームになりにくい金額で、誰でも簡単に販売できる

3.有料noteは購入者しかコンテンツが見れず、パクリコンテンツでも周知されにくい

こういう行為がまかり通っているサービスだということは認識した方がいいです。

踊るバイエイターの敗者復活戦
noteで収入を得たいと思っている人が知っておくべきこと
noteで収入を得たいと思っている人が知っておくべきことこの記事にはnoteを売り易くする方法だったり、継続的に利益を上げるためのヒントも混ざっている。どこかでこの情報をパクったnoteも販売されるかもしれない。それでも記事...

スキしまくって集客するのは、人の好き好きかもしれませんが、こうしたチートもたくさんあるのに、『合計1000回、スキされました』みたいな報告を真に受けて、「よし、私もスキしまくって、スキとフォローを集めよう」「私も○○さんみたいになりたい。どうしたら、人気者になれるのか、高額ノートを購入して研究しよう」みたいに、騙される人が続出するのが問題なんですね。

スキとフォロー数を集めれば儲かるの ? 

恐らく、スキ集め、フォロー集めに躍起になる人は、『数』さえ揃えれば、凄いような気がするからでしょう。

確かにその通りです。

フォロワーが10人しかないアカウントより、フォロワーが1000人いるアカウントの方が凄そうに見えますものね。

自分に箔を付ける為にスキ集め、フォロー集めする人が悪いとは決して思いません。

それも一つの戦略ですし、数が呼び水になって繁盛するなら、それも一つのやり方だと思います。

しかし、Twitterなどでもそうですが、一応、フォロー返しはするけども、即行でミュートする人も多いでしょう。

普通に考えたら、1000人もフォローして、その全てのツイートに目を通せるわけがないですし。

実質、隅から隅まで楽しみに読んでいるアカウントなんて、数えるほどしかないんじゃないですか?

note もタイムラインを整理する機能がないですから(ミュートや表示数を減らす機能がない)、多くの人は、何百とフォローしても、ほとんど目も通さず、放ったらかしだと思いますよ。本当に気に入ったアカウントの更新情報は、ブクマやTwitterでフォローして、noteは使わない。

それでもいい、数さえ揃えば気にしない……というなら別ですが、note はアドセンスも使えませんし、コンテンツマネージャーとしての機能も巷のブログツールに比べたら今ひとつです(後述)。

積極的に有料noteを販売しているなら別ですが、note で月に何十万プレビューも表示する力があるなら、自前のブログでアドセンスを導入した方が多少は小遣いになるので、もったいないような気もします。

noteのページビュー機能も、どこまで正確にカウントしているか、分からないですからね(Google AnalyticsやMATOMOとは異なる)

それでもいい、数さえ揃えば気にしない……というなら別ですが、ほどんと実質の伴わない数集めに躍起になるよりは、がっつりリピーターのつくようなコンテンツを作った方がいいですよ。noteでも、ブログでも。野次馬を1万人集めても、10人の購読者には勝てないですからね。

noteは検索に弱いのか? SEOとサブディレクトリ型URLの運命

以前から「noteは検索に弱い」と言われていますが、URLの仕様に依るところも大きいと思います。

noteのURLは、一般に、サブディレクトリ形式をとっています。

ユーザー指定のアカウント名(英数字)が、note.comというルートドメインの直下に置かれ、その下に、n(note)、さらに個別のnoteを分類する為のランダムな英数字が自動的に割り当てられます。

https://note.com/(アカウントの名前)/n/n2238a33239b1

いわば、note.com というドメインの直下で、数十万に及ぶアカウントが、上位表示される数個の席をめぐって、ポジション争いしている状況ですね。

基本的に、今のGoogleは、一つのドメインから、『2件』の検索結果しか表示しません。

たとえば、1000人のユーザーが「映画 ジョーカー 感想」というキーワードを織り込んだnoteを書いたとしても、検索結果に表示されるのは、note.com に存在するノートのうち、たった2件だけなんですね。

下図のように、「映画 ジョーカー 感想」で一般検索すると、表示されるのは、岡田斗司夫さんと、あと一件だけです。

映画 ジョーカー 一般検索

キーワードに note.com を追加すれば、下図のようにたくさん検索結果が表示されます。

映画 ジョーカー noteに絞り込んだ検索

しかし、一般的に言って、わざわざ note.com に的を絞って、検索する人も稀でしょう。

「映画 ジョーカー 感想 岡田斗司夫」みたいに、名指しで検索してもらえるなら別ですが、一般人が上位表示を期待するのは非常に難しいと思います。

それなら、サブドメイン形式のはてなブログの方がチャンスは大きいです。

下記のように、一人一人が、自身のドメインを持つことができて、各人に上位表示のチャンスがあるからです。

https://tarou.hatenablog.com/joker https://hanako.hatenablog.com/joker

確かに、note.comのドメインが高く評価されて、上位表示されやすくなる傾向はあるかもしれませんが、逆に、ユーザーが増えれば増えるほど、競争も激化して、ほとんど名前の知られていない一般アカウントはますます不利になるのではないかという気もします。

サブディレクトリ形式で一番得するのは、親元の note.comであって、その下位に存在するURLは樹海の一本に過ぎませんから。

それなら、一人一人が独立したドメインを開設できるサブドメイン形式か、いっそ独自ドメインを取得して、自分の看板を立てた方がやり甲斐はある、という話です。

noteのライトユーザーはサイト全体の公益を意識しない

noteに限らず、アメブロでも、はてなでも、SNSでも、最大のメリットは、HTMLやCSSやFTPの知識がなくても、メールアドレス一つでアカウントを取得して、いつでも発信できる手軽さでしょう。

それはそれでメリットも大きいですが、一方で、無知で無責任なライトユーザーを多く生み出す結果にもなります。

ここでいう「無知」とは“常識がない”という意味ではなく、WEBやSEOに関する基礎的な知識です。

おそらく、多くのライトユーザー(自分でブログを立ち上げたこともなければ、HTMLが何かも知らない)は、noteを雑記帳のように使っていて、SEOを意識したタイトルや見出し、キーワードをちりばめたコンテンツ作りを心がけている人など少数でしょう。

3行程度の「つぶやき」もあれば、「道端の花がきれいでした」「今日も仕事、がんばってきます!」みたいな日常の出来事を綴ったポエムみたいな文章もある。

そうした「軽い投稿」が検索結果の上位に表示されることは、まずありません。

また、そうした軽い投稿が note.com のコンテンツの大半を占めるようになれば、ドメイン全体の評価も下がって、末端のアカウントまで影響を受けます。

よく「○○ブログは検索に弱くなった」とかいう話を聞くでしょう。

大本の note.com ameblo.jp hatenablog.com といったドメインの評価が下がると、それに属するユーザーのURLも軒並み価値が下がって、ランクダウンするわけ。

いわば、一蓮托生ですね。

そうした弊害が如実に表れたのが、無料ブログサービスの『Medium』です。

興味のある方はぜひご一読下さい。

Web担当者Forum
編集記事一覧 2020年1月 | Web担当者Forum
編集記事一覧 2020年1月 | Web担当者Forum

「Mediumを使うと情報を広く届けやすいから」という理由で、自社の情報発信をMedium中心にしていた企業もあった。

しかし、MediumはあくまでもA Medium Corporationという独立した企業が提供しているサービスプラットフォームだ。今回のような出来事が発生しても、利用者側で対処できることはかなり限られている。

Mediumがトラフィックを激減した原因はなんだったのだろうか? あるSEOスペシャリストは次のように分析している。

トップページのクローキング ―― ユーザーが見るものとは異なるトップページをグーグルに見せている

大量の低品質ページ ―― 記事以外の、コンテンツの内容が薄いページを大量にインデックスさせている

価値あるページがインデックスされていない ―― 低品質ページが大量にインデックスされている一方で、価値があると思われるページの16%がインデックスされていない。クロール・インデックスされにくいサイト構造が原因だと思われる

リンク切れ ―― 有益なページへのリンクがたくさんリンク切れしている。リンク先を訪問しようとすると404ページが返ってくる

めちゃめちゃなサイトマップ ―― 記事ページのみならず、タグやユーザープロファイルなどさして重要ではないページも含めてあらゆるページをサイトマップに登録している

お粗末な内部リンク ―― Googlebotがサイト内のページをきちんと発見できるような内部リンク構成になっていない。リンクの数が少なすぎる

不適切な関連記事 ―― 関連記事へのリンクがGooglebotに半分しか認識されていない(JavaScriptで生成していることが理由の1つか?)。また、関連性がないにもかかわらず関連記事として出てくる

外部サイトへの正規化 ―― 外部サイトへ正規化しているページが多い(全ページの7%)。品質が悪いページへたくさん正規化していると、評価に悪影響が出る可能性を否定できない

内部リンクのnofollow ―― 内部リンクに不必要にnofollow属性を付けている

MFIへの準備ができていない ―― PCページにある関連記事へのリンクが、モバイルページにはない(だたし、Mediumはまだモバイルファーストインデックスに移行していないかもしれない)

購読コンテンツ ―― 購読していないと読めない記事がある(ただし、グーグルのガイドラインに従って設定しているのでトラフィック減の原因ではないかもしれない)

note.comも同じ問題を抱えています。

特に、「大量の低品質ページ」「リンク切れ」はまさにその通りで、みな、気軽に書き込みできる分、自分の投稿に責任をもたないし、いかに上位表示されるかという工夫もしない。

下手すると、突然、アカウントを削除して、何十、何百という、リンク切れを生じます。

独自ドメインのサイトオーナーが、リンク切れや、タイトルタグや、メタディスクリプションなどに神経を尖らせて、日々、品質向上に努めているのとは大違いです。

その点、note.comの運営者も対策に力を入れているとは思いますが、Googleも年々厳しくなって、インフルエンサーのブログだろうが、十年以上の老舗サービスのオフィシャルサイトだろうが、がんがん落としにかかっていますので、現在は調子よくても、将来的にはどうなるか分かりません。

まして、note は情報商材の悪評も多いので、自分は真面目に運営していても、一蓮托生で道連れになる危険性もあります。

安心して自分のコンテンツを置いておける場所か……と問われたら、 WordPress > はてな系 > note という印象です。

コンテンツマネージャーとして有用か?

ノート管理の機能が乏しすぎる

書き手にとって、note.com の一番のデメリットは記事管理の機能が最低限しかなくて、コンテンツマネジメントとして非常に不便な点です。

基本の管理画面。

「編集」「下書きに戻す」「削除」しかありません。

「タグを変えたい」「日付を変えたい」「タイトルを変えたい」と思っても、いちいち編集画面を開かないといけないし、基本的に日付の変更は不可です。

note 基本の記事管理画面

ちなみに、WordPressはこんな感じ。

自分が、どのタイトルに、どんな投稿を書いたのか、一目瞭然です。

タグ付けや日付変更、カテゴリー変更なども、管理画面からワンクリックで可能です。

タイトル順、日付順などで、投稿の並び替えもワンクリックできます。

WordPress管理画面

私が一番唖然としたのは、自分で、自分の書いたnoteの検索ができない点。

「あの箇所を編集したいが、どのタイトルに書いたか」が思い出せなくて、自分のnoteを検索しようとしたら、他人のnoteがずらずら出てきて、自分のnoteにヒットしないんですね。

ページ上部に検索窓があるのですが・・

noteの検索機能

自分の書いたnoteのタイトルを記入しても、他人のnoteがずらずら表示されて、自分のnoteに一発でヒットしないんですね。

センテンスも同様です。

自分の名前やアカウントを入力しても、出てこないことがあります。

ノートの検索結果

仕方がないので、自分の書いたそれらしきnoteをいちいち開いて確認する羽目になったのですが、これがまたページナンバーを一つ一つクリックしないと先に進まない、面倒な仕様になっており、私はこの時点で長期の使用を諦めました。

たった一行、修正する為に、いくつものnoteを開いて、中身確認が必要で、検索もまともに機能しないとか、よくリライトする私には無理だったからです。

ページナンバー

また、マガジンに関しては、noteの並び替え機能があるのですが、これがまたドラッグ&ドロップの辛気くさい仕様で、10個程度の投稿数なら操作も簡単ですが、うちみたいに何十というnoteがひしめいてる場合、上から下までドラッグとか無理ですよ。

他の人はどうしてるんでしょう??

ノートの並び替え

エディタの挙動が独特 : delete や 改行、リンクの張り替えなどに手間取る

note.comのエディタは、恐らく、モバイルユーザーをメインターゲットにしてるんでしょうね。

一般のPC&WordPressユーザーから見たら、独特の動きをするというか・・はっきり言って、使いにくいです。

何も考えずにテキスト入力するには便利ですが、いざ、修正したり、リンク挿入したり、ちょっと凝ったことをやろうとすると、おかしな挙動をします。

これが基本のエディタ画面です。 + マークの出ているところが、pタグ(段落)の開始になるわけですね。

note基本の編集画面

ところが、カーソルの使い方によっては、pタグとbrタグが混在して、太字の装飾や見出しの挿入をしようとすると、文章全体が影響を受けることがあります。

たとえば、この箇所。

赤いボックス、「その上あたりは」で改行して、空行を入れて、新しい見出しを入れたいとします。

ノートの一例

下図のように、空行を入れて、「ここから地獄の情景」という見出し用のテキストを追加します。

空行を入れて、見出しを設定

そして「ここから地獄の情景」の一文に「T(見出し)」のタグを適用すると、上下の文章まで見出しになってしまうんですね。

noteの装飾

これは、見た目、改行して、空行を挿入しても、pタグとbrタグが混在している為、こういう反応になってしまうのです。

これを回避するには、『Shift+Enter』で改行する必要があるのですが、時には操作ミスをすることもあります(Enterキーで改行してしまう)。

すると、それを修正するのに、あれを解除して、この行を元に戻して、Shift + Enterを入れ直して……という操作を何度も繰り返す必要があります。

下手すると、一段落が消えてしまうこともあります。

私はこの煩わしさに付いていけず、「メインでは使えない」と思いました。

あと、delete や Backspace が狙い通りに動作しなかったり、リンクの張り替えに手間取ったり、普通のエディタを使い慣れているPCユーザーには、かなりイライラする仕様だと思います。

がっつり文章を書いて、後からまめにリライトしたり、凝った装飾などしたい人には向かないです。

noteはどんな人におすすめですか?

note.comは、メルアド一つで簡単にアカウントを開設して(複数取得も可能)、スマホからも手軽に投稿できるので、手っ取り早く発信したい人におすすめです。

ウェブサイト作成に不可欠な、HTMLやCSS、FTPの知識も必要ないし、レンタルサーバーを借りたり、独自ドメインを取得する必要もありません。

「SNSには書けない長文コンテンツを投稿したい」「今すぐネットデビューしたい」「ショッピングカートとか、難しいことは抜きにして、有料コンテンツを販売したい」という方には便利なサービスだと思います。

また、既に知名度があり、SNSを通してnoteに誘導するだけの集客力のある人が、コミュニケーションやマネタイズに利用するのも有りだと思います。

しかしながら、下記のようなデメリットもありますので。

・ noteの管理画面がもっさりして、最低限の機能しかない。
ノートの数が数百に及ぶと、過去のノートを探し出すだけでも一苦労。数十でもキツイい。

・ 他のブログサービスに比べて、エディタが使いにくい。
テキスト入力も、pタグとbrタグの違いが分からないと、何度も操作をやり直すことになる。

・ ユーザーが増えれば、note.com ドメイン内での競争も激化する
検索結果に表示されるノートの数は限られており、壮絶な椅子取りゲームになる。

・ 他人にいいように利用される
自分のアカウントに誘導したいだけの、形だけのスキやフォローが多い。

・ コンテンツをパクられる可能性が非常に高い
基本的にnoteにコンテンツ・プロテクトの機能はありません。テキストも丸取りされたら、それまでです。
noteのユーザーもあまり信用しない方がいいです。
実名+顔出しでも、平然と他人のコンテンツを利用する人ありますので。

手間暇をかけて、良質な記事を書いて、がっつり自サイトを育てたい人には不向きなツールです。

何と言っても、投稿管理が出来ないのが痛い。

リライトしても、日付を更新したり、ノートの並び順を変えることができないので(並び替えはマガジンのみ)、過去記事は遠くに埋もれたまま、自分でどこに何を書いたか、検索することもできず、コンテンツマネジメントには不便きわまりないです。

書いたら書きっぱなしで、瞬発的にウケたらいいわ・・という考えの人には良いのかもしれませんが、コンテンツマネジメントとしてサイト運営したいなら、サブドメイン形式で、投稿管理の機能も充実している「はてなブログ」のような既存のサービスを使うか、独自ドメイン+WordPressでサイト構築の基礎からマスターすることをおすすめします。

確かに後者は時間がかかりますが、読み応えのある記事を書いていれば、自然にシェアもされますし、「女優の○○が亡くなった」とか「○○シリーズの制作発表」といったトレンドに乗っかって瞬間的にヒットすることもあります。

あとは、ブログ名か作者名を覚えてもらって、リピートしてもらえばいいだけの話。

タイトルやキャッチフレーズで再検索する人もありますし。

ある意味、noteユーザー以外のリピーターを付けるなら、一般ブログの方がブクマやRSSなどでフォローしやすいかもしれません。

一般ユーザーの心境として、サービスに方法を縛られるのは面倒ですからね。

note.comに関しては、運営側に悪気はないし、真面目に取り組んでいる人は非常に真面目にやっておられるのですが、それと同じくらい(あるいはそれ以上)、『カネ』と『カモ集め』に必死な人もいて、安心して使えるサービスとは言い難いです。

相手のプロフィールが一方にプッシュされるブラウザ通知も気持ち悪いだけですしね(これをオフにできないのは痛い)。 

それでもやりたい人はやればいいけども、私としては、しっかり自分のサイトを育てて、コンテンツマネジメントするなら、「はてなブログ」が一番無難じゃないかと思います。(独特の雰囲気はありますが、皆が皆、荒しや嫌がらせをやってるわけじゃないし、真剣にブロギングしている人の方が多いと感じるので)

noteのIPアドレス漏洩について思うこと

公式サイトでも通知があったように、8月14日、一部の公開中のnoteのソースコードから投稿者のIPアドレスが閲覧可能な状態になっていた為、いったん、全サービスを停止、修正の上、謝罪という出来事がありました。

技術的な問題はさておき、運営側の「一般的なIPアドレスから、個人情報を特定することはできません」という一文に違和感を覚えた方は私だけではないと思います。

確かに『123.45.678.999』といったIPアドレスから、「四条河原町・都マンション101号室にお住まいの山田さんですね?」と特定するのは難しいです。

しかし、IPアドレス+ビジットログ+サイト内行動を追跡し、他サイトでの行動も組み合わせれば、IPの属性や考え方をプロファイリングするのは十分に可能なんですね。

「最近、ブログを始めて、Google Analyticsも使うようになりました」という方には、『IPアドレス+ビジットログ+サイト内行動』で、訪問者の興味、属性、時には悩みや置かれた状況まで分析できる……ということが、ピンとこないと思いますが、GA以外のアクセス解析ツール、たとえば『matomo』みたいに、ビジターのサイト内行動を詳細に把握できるツールを使えば、結構、属性が丸見えのところがあるんですよ。

たとえば、毎日のようにサイトを訪問する『123.45.678.999』さん。

映画のレビューやWordPressカスタマイズには目もくれず、毎晩、恋愛コラムばかり読んでいる。それも「出会い」や「のろけ話」ではなく、「男の浮気について」「妻と愛人の違い」「なぜ男性は『愛してる』と言わない?」みたいな記事ばかりチョイスしているのが分かれば、心の悩みもお察でしょう。

しかも、記事を読んだ後に、婚活サイトのバナーをクリックしたり、通販サイトに寄り道して、アフィリエイトリンクから「セットアップ下着・花柄・Mサイズ」を購入したのが分かれば、相手の属性も大体想像がつきます。

子育てコラムを読む人も同様。

どんな記事を繰り返し読むかで、幼児育児の只中か、思春期の子供に手を焼いているのか、相手の属性や悩みも浮き彫りになります。

そこに「検索ワード」「購入履歴」「お気に入りリスト」、その他もろもろを組み合わせれば、いわゆる『デジタルツイン』の完成。

それらの行動を紐付けるフットプリントとして『IPアドレス』を特定されたら、動かぬ証拠というか、相手のこともありありと分かりますよ。

近年、Google Analyticsも、プライバシー保護の観点から、訪問者のキーワードを『not set』で返すようになって、ウェブマスターには「どのページが何回閲覧されたか」ぐらいしか分からないし、属性も「男性か、女性か」「年代は」「興味のあるジャンルは」ぐらいしか分かりませんけども、not setが導入される以前――訪問者の全ての検索ワードが把握できた頃は、ネットユーザーの実態がもっと生々しく把握できたし(氏ねとかコロ○とか”幼女のマン○の写真”とか、すごかったですよ)、もし、このキーワードと閲覧したページとIPを紐付けることができたら、たとえ誰某ということが分からなくても、非常に高い確率で、属性・悩みと興味・欲求をプロファイリングすることはできます(プロファイリングというのは、本来、刑事事件の捜査で使われる用語なのですが、あえて)

そして、それを細かに分析し、訪問者の属性や興味に合わせて、効率よく稼いでいたのが、当時のアフィリエイターであり、あの頃は「ターゲットに刺さる」というのが、今よりはるかに楽だったろうと思います。訪問者の「検索ワード」なんて、人間をありのままに映し出す鏡であり、IT業界にとっては宝の山ですから。

しかし、ユーザーも阿呆ではない。

その恐ろしさに気付いたから、IT業者にも働きかけて、「アクセス解析のキーワードは『not set』で返す」「アクセス解析でIPを収集する場合は、訪問者の同意を必須とする(EUとUSA)」といった取り組みを始めたわけで、たとえ『123.45.678.999』=山田花子さんと特定できなくても、検索語=サイト内行動と掛け合わせれば、「浮気と不倫が気になって、毎晩、23時頃、スマホで恋愛系コラムを熟読し、時には占いサイトや婚活サイトもチェックしている『123.45.678.999』さん、となれば、かなり人物像にフォーカスすることができます。

なおかつ、IPアドレスから、ネットに接続した位置が明らかになれば、たとえ匿名のマスクをしていても、「大阪府北区○○丁目にお住まいの、浮気と不倫が気になって、占いサイトや婚活サイトのチェックにも余念がない、スマホユーザー(利用機種・iOS 13.6 Mobile Safari 13.1 )、8月10日に楽天ショップで、花柄レースのセットアップ下着を購入した『123.45.678.999』さんと言えば、該当者は数えるほどしかないと思いますよ。

それでも、私生活に実害がなければ、そこまで知られても気にしない……という人もあるでしょう。

というか、昨今のユーザーは「知られること」に慣れてしまって、疑問も違和感もなくなっているというのが本音だと思います。

そのあたりは本人の好き好きだし、自分が「問題ない」と思うのであれば、問題ないのでしょう。

しかし、一方で、心に留めておいて欲しい。

自分の預かり知らぬところで、自分の検索ワード(悩み、興味、私生活)、アクセスログ、接続している場所、サイト内行動が、全て把握されて、なおかつ、自分が利用しているサービスとは全く無関係な第三者が、それらのデータを、本人に何の断りもなしに商用利用しているかもしれない・・ということです。

たとえば、Googleはサイトオーナーには『not set』を返していますが、Google自身は、世界中の、全てのネットユーザーの検索ワードを収集して、それを自社の開発のみならず、関連企業にも提供して、利益を得てますよね。

あれほど高機能なものを無料で使わせてもらってるのだから、しょうがないです。

それが嫌なら、GoogleもMicrosoftも使うな、という話。

それでも、GoogleやMicrosoftが、自社のプロモーションや技術開発の為に収集したデータを活用するのは、まだ許容範囲です。

問題は、ネットサービスが収集したデータを本人の許可なく流用することです。

たとえば、無料で使える占いサイトは、あの手この手で利用者のメルアドや氏名、年齢などを収集してますよね。IPアドレスも含まれます。

「占いの精度を高めるために、名前や年齢、悩みごとは、分かりやすく記入して下さい」と記しているサービスも多いです。

悩んでいる人は、必死だから、馬鹿正直に書いてしまいますよね。

そうすると、「交際三年目。彼氏の気持ちが分からない。結婚する気があるのか、ないのか。別れた方がいいのか」とお悩みの、30歳女性、山田花子さん。誕生日は1991年5月1日、血液型=A型、IPアドレスは『123.45.678.999』=大阪市北区 といったデータを取ることができます。

良心的なサービスなら、ログは定期的に消去して、サイトの質を高める為に、訪問者の年齢や悩みを参考にする(「タロット占いを増やす」「30代女性をターゲットにしたファッション広告を折り込む」といったこと)で終わりますが。

悪質なサイトオーナーなら、それらのデータを売買して、何が、どう使われているか、分からないですよ?

たとえ実害がなくても、ユーザーの属性や悩み・興味を利用して、不正に儲けている人間がいる……ということは、忘れてはならないと思います。

まして今は、恋の悩みのみならず、性的嗜好や政治思想もありありと分かりますから、決して楽観していいものではないです。

前述の竹洞さんも書いておられますけど、『私は、基本的に1から10まで全てを書かないようにしています。上述の内容も10の内の3ぐらいでしかないです』というのは本当にその通りで、裏側を知ってる人間は、ホントのこと、物事の実態など、絶対にネットでは書きません。

砕いて、砕いて、上澄みの部分だけを、こそーっと、分かる人にだけ分かる形で書くのが普通です。

何故って、うっかり筆が滑れば、自分自身が罪に問われるし、第三者に損害を与えることもあるからです。

それを考えずに、上澄みの部分だけ見て、「ダイジョーブ」「問題ない」と結論付けるのは、カモネギさんと同じです。

鍋からモクモクと湯気が立っていても、自分は関係ないと油断しているから、自分から鍋に飛び込むような事をしてしまう。

賢いカモさんは、鍋からモクモクと湯気が立っているのを目にしたら、「自分もいつか食われるかもしれない。湯気の立っている場所には近づかないようにしよう」と構えるものですが。

IPアドレスで『個人情報が特定されることはない』としても、あなたが日々、何を考え、何に興味をもち、どんなデバイスで、どんなサイトを訪問して、Amazonで何を買っているか、かなりの確率で紐付けできるのは本当ですし、そのデータ収集の実態を知っていながら、「一般人には問題ないです」みたいに言いきってしまう点が問題という話です。

ついでに、保護すべきは『クリエイター』ではなく、課金しているお客さんですよ。

心配なのは有名人の方々で、名無しの一般アカウントのIPアドレスなど何の価値も無い、といわんばかりの態度が透けて見えるのも、不興を買う理由かもしれません。

海外のITは水道管の拡充に力を入れ、日本のネットサービスは美味しい水を売る

海外の話をすると、出羽の守と嫌われるそうですけど、一言だけ書いておきますね。

これほどの出来事があったにもかかわらず、危機意識のない人も見受けられるのは、ひとえにIT観の違いと思います。

分かりやすく言えば、ITに力を入れている諸外国は、IT=ガスや電気や交通機関に並ぶ国家のインフラと考え、水道管の拡充に努めているのに対し、
日本のITサービスは「美味しい水」を売り物にしている、ということです。

IT先進国が目指しているのは、水道管の拡充による、コスト削減、時短、情報共有、安全保障、教育の浸透、などなど。

「良質な水を、いかに隅々まで届けるか」「蛇口をひねれば、どこの、どんな家庭でも、水の恩恵を受けることができる」「僅かなコストで大量配水」「絶対に毒物を混入できない、最高級の給水設備」といった点に注力しています。

貨幣もいらん。ペーパーもいらん。自宅にパソコン一台あれば、いつでも、誰でも、市役所の書類を取り寄せ、PDFに署名して送信。行政のセーフティネットから漏れることがない。何百万人の住民データも5人のスタッフで管理して、しかもセキュリティは万全。

高速・高機能な水道管の拡充を目指してるわけですね。

その点、日本のネットサービスは、『美味しい水』を売り物にしていて、水道管の拡充は二の次。

地域や属性による格差から、全ての人が良質な水の恩恵を受けられなくても、『美味しい水』がヒットして、一部が楽しい思いをすれば、それでいい。

いまだに、IT=自己表現やつながりのツールみたいな認識があって、「絶対に毒物を混入できない水道システム」を開発する人よりも、『美味しい水』を売った人の方がちやほやされるでしょう。

それはそれで意味があるけれど、全ての人が水の恩恵を受けることができるITインフラがあっての『美味しい水』であって、「いかに美味しい水を作って、効率よく売るか」という所にばかり注力すれば、「天下国家の為に水道システムの開発に命を捧げます!」なんて人も出てこないような気がするんですよ。

何故って、その人に優れた技術があっても、上から下まで、その価値も必要性も理解できない状態では、それにふさわしい報酬も払われないし、天下国家がバックアップすることもないからです。

それより、小手先のIT技術で、『美味しい水』を売り出した方が、結果が見えるのも早いし、付いていけない人は『情惰』の一言で切り捨てることができます。

ITに疎い田舎の高齢者でも、スマホやタブレットで、気軽に遠隔診療が受けられたり、年金の受け取りができたり、銀行の残高の照会ができたり。海外で出稼ぎしている息子夫婦から、生活費を外貨で送金してもらっているお年寄りもたくさんいます。そうした、足腰も弱く、病院や銀行にも思うように通えない、ITもよく分からない人でも、ネットの恩恵を行き渡らせようとしている、IT先進国との大きな違いです。

この手の話題になると、「なぜ日本にはGoogleやAmazonのような企業が生まれないのか」みたいな話になりますが、Googleにしても、Amazonにしても、創業者のアイデアを機械的に実現した人間(Appleのスティーブ・ウォズニアックみたいな存在)、すなわち、「絶対に侵入できないセキュリティシステム」「大量のデータ送受信を可能にする通信ケーブル」「演算を百倍速にする高機能プロセッサ」「大容量サーバーシステム」などを構築できる技術(社内外の人材を含め)があったから、今の栄光があるわけで、ビル・ゲイツがいくら優れものでも、「熱に弱いHDD」とか「すぐに落ちるサーバー」とか、インフラとしてのITが弱ければ、何をどう考えても、無理なんですね。

『美味しい水』に注力するのもいいけれど、ハードウェアの設計やシステムの構築など、土台を作る人材が乏しければ、本当の意味でITの恩恵を得ることはできません。

ユーザー=国民全体が、その必要性を心底から理解してなければ、こうした人材を育成するのは非常に難しいです。

IT教育の真価は、その必要性を知らしめる点にあって、自己実現とか、役立つスキルとか、繋がりとか、『美味しい水』は二の次なんですね。

それもいいけど、それと同じくらい、高機能な水道システムを構築できる能力が必要不可欠と。

この記事を書いた人

石田 朋子のアバター 石田 朋子 サイト管理人

作家・文芸愛好家。1998年よりホームページを運営。PCと車が大好きな80年代のサブカルファン。WordPressとは10年以上の付き合い。普段はぼーっとしたお母さんです。小説より漫画とアニメに詳しいヲタで、昭和の名作漫画は大半の台詞を空で言うことができます。東欧在住。本を買ってくれたら喜びます。

目次
閉じる