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権力に折れるか、科学の良心に従うか

「そんなデータを公にされたら、うちの立場が悪くなる。何とか改竄できんものかね」なんて話は、漫画でもなくドラマでもありません。企業でも、政界でも、データをゴニョゴニョする例は枚挙にいとまがないですから、いちいち表沙汰にならないだけで、水面下ではもっとたくさんあると思います。それが利益操作程度のものであ […]

物理学者と詩人と占星術師 ・世界は異なる個性でバランスを保つ

満点の星空を見て感動した時、人間は大きく2種類に分かれると思う。 宇宙の謎を解き明かそうとする人と、神秘を詩や絵に描こうとする人。 私は後者の人間で、カール・セーガンの『コスモス Cosmos』や、NHKスペシャル『宇宙 未知への大紀行』なものに憧れもしたけれど、それを物理的に解明しようとは思わなか […]

自分を誇れるように ~存在理由などなくても、とりあえず生きてみる

コンプレックスの強い女の子の話を書くのは面白いです。面白いといっても、ギャハハの面白さではなく、現し身みたいなものです。とりわけ今は『盛る』のが主流ですから、盛るに盛れない、コンプレックスの塊みたいな女の子について書くのが一番嘘がないような気がするんですよ。読んでてホッとするでしょうしね。 この場面 […]

人間の意思がアイデアの価値を高める

大友克洋の名作『AKIRA』にも、「人間はいろんなものを作り出すけれど、そのパワーはどこからやってくるのかしら」という問いかけがあったように記憶しています。今、作品が手元にないので、うろ覚えになりますが、テツオが肥大化して、金田との一騎打ちになった時、ガールフレンドが上記のような事を呟くのです。 ア […]

それでも人生はいいものだ 。もう一度生きてもいいと思えるくらい

海底鉱物資源の採鉱プラットフォームのマネージャーだったダグが、過食症→超肥満→心臓発作という最悪の事態に見舞われ、緊急入院するエピソードです。 『完全無人化か、有人潜水艇による目視か 現場の気持ちと経営と』で書いているように、新参者のヴァルターとは喧嘩ばかり。決して良好な関係ではなかったのですが、彼 […]

思うように生きられなくても

某奥様系サイトを読んでいたら、次のような記述を見つけた。 「ある新聞の調査によると、専業主婦をしたい人が兼業を余儀なくされ、外に働きに出たい人が専業を余儀なくされている、とのこと」 私も元記事を読んだわけではないので、実際はどうなのか分からないが、もしそれが本当だとしたら、世の中、上手く出来ているも […]

愛の試練は同じ重さでやって来る

同じ顔ぶれ、同じ資本が跋扈する ~なぜ社会のビジョンが必要なのかの中で、ヒロインのリズと、伯母のダナが、恋について語り合う場面で挿入していた台詞。 人生が思いがけない方向に流れていくことに対し、『運命には実体がない。それは幸運でもあり不運でもある』と運命について語り合う。 「いい人なの。自分でもどう […]

映画『アイヒマンを追え』 なぜ戦犯は裁かれねばならないのか ~歴史と向き合う意義

今、ドイツを中心に、ナチズムや人種迫害の歴史と向き合う作品が増えているように思う。 私が最近観た作品の中では、『ハンナ・アーレント』『帰ってきたヒトラー』『ヒトラー暗殺、13分の誤算』『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち『サラの鍵』(フランスのヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件をモチーフに […]

真珠 ~この世には、闇に落ちてはじめて分かる美しさがある

太陽が海の恋人なら、月は海の守り神。 夜の海を照らすのは、闇夜に輝く月だから。 星が旅人を導くように、月はその航路を照らして守る。 もし夜に月が無かったら、たちまち暗がりに迷うだろう。 あれは昼の中では用をなさないが、夜には無いと困るのだ。 そんな光のしずくが、夜の底で、輝く白い珠になった。 真珠の […]

涙 ~いつの頃からか 僕は自分の気持ちを話すのが苦手になった

  僕はうかつにも涙を流してしまった。 靴の先が丸くにじんだ。 西日の当たる通勤電車。 人の顔はみなどこか優しい。 自動扉にもたれながら、 僕は流れるプラットフォームを見つめる。 涙でぶざまに濡れても、誰も気にも留めない。 話しかける人さえ、ない。 気楽といえば気楽だが、 自分がまるで実体のないもの […]

透き通るように小さな爪

ユキちゃんの手。 生まれた時は、鶏の足みたいにシワシワで、 皮膚なんか今にも破けそうなぐらい薄かったのに、 今はおまんじゅうみたいにプリプリしているよ。 あんまり柔らかくて、温かいので、 いつも両のゲンコツにプチュプチュとキスすると、 甘いミルクの匂いがするんだな。 最近、ユキちゃんは、おしゃぶりが […]

ちょっとだけ待っててね

ユキちゃん。 いつもバタバタして、ごめんね。 掃除。洗濯。買い物。炊事。 やることがいっぱいあって、 いつもユキちゃんをひとりぼっちにさせてしまう。 「お台所をするから、ちょっとだけ待っててね」 そう言って、今日もユキちゃんをベッドに一人、置きました。 こんな時、ユキちゃんは、目をキョロキョロさせて […]

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