一度、お前のことを潰したいんじゃないかな、良い意味で

一度、お前のことを潰したいんじゃないかな、良い意味で

「理事長の真意は僕には分からないけどね。あの人は、一度、お前のことを潰したいんじゃないかな、良い意味で」

「俺を潰す、って?」

「そうそう。お前、ちょっと自分の考えに凝り固まってるところがあるだろ? それを平らに潰して、もう一度、鍛え直すんだよ」

「銑鉄じゃあるまいし、なんで俺がタヌキの思い通りに改造されなきゃならないんだ? 俺に不満があるなら、最初から使わなければいい。結局のところ、俺は信用されてないんだよ。試すだけ試して、『ああ、やっぱり使えない』と分かったら、一も二もなく放り出すんだ、絶対そうに決まってる」

海洋小説『曙光』 MORGENROOD (上) のボツ原稿

引用元

Amazon Kindle 電子書籍

sanmarie*comに掲載していた【「親 死んでほしい」「親 殺したい」で検索する人が多いので】の電子書籍です。心理学者・河合隼雄の名著『家族関係を考える』で紹介された『内面的な親殺し』と、父親殺しを描いたギリシャ悲劇『オイディプス』の物語をベースに、なぜ「親 死ね」「親 殺したい」といった感情が芽生えるのか、乗り越えるには何が必要か、分かりやすく解説しています。
作品詳細と冒頭部の無料サンプルはこちら。https://novella.one/oya-book

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