小説、論文、コラムなどの執筆にあたって、情報収集(資料集め)に重点を置かれている人も少なくないと思います。
すぐに図書館に通える環境にあればいいですが、「家から遠い」「日中に通うのは無理」など、物理的に不利だと難しいですね。
また、図書館も、タイトルの一覧性には長けていますが、どの本に、何が書いてあるのか、手に取って、ページをめくるまでは分かりませんが、一冊、二冊、見てみても、自分の求める情報がなければ、時間の無駄になってしまいます。
求める本が近くの図書館になく、取り寄せに、何日も待たされることもあるでしょう。
そんでもって、返却がまた面倒くさかったりするのです(ワガママですが)
その点、レンタルビデオは、早々に動画配信に舵を切って、利口ですね。
ネットと同じテキスト情報である書籍については、あらゆる面で遅れを取って、不便この上ないです。
そんなアナタにおすすめなのが、Google ブックス。
一時期、著作権侵害で問題視され、日本でも長い間、門戸が閉ざされていたサービスです。
しかし、いつの間にか、新規登録が再開し、日本でも勢いが盛り返しつつあります。
私も長年、Kindleにお世話になってきましたが、発行者、また情報コレクターとして、今はGoogleブックスに大きく気持ちが傾いています。
その決め手は、Kindleには存在しない、書籍の『全文検索』と『プレビュー機能』でしょう。
参考記事 → Kindleより検索に強いGoogle ブックスがおすすめ ~新規登録の仕方とメリット
『全文検索』は、その名の通り、書籍のコンテンツに、求めるキーワードが含まれているかどうか、クリック一つで探し出してくれる機能です。一般検索や動画検索と同じです。
だからといって、有償の書籍も「読み放題」というわけではなく、「プレビューで確認できるもの」、「プレビューでは表示されないが、書籍内に含まれるもの」を検索結果として返してくれます。
たとえば、秀和システム発行の『ポケット図解遺伝子とDNAがよーくわかる本』について、「チミン」で検索した場合。
また、Googleブックスに登録されている書籍全体から、「インプリンティング 遺伝子」で検索した場合。
該当のキーワードが含まれる書籍情報がずらずらと出てきます。
その中から、「プレビュー利用可能」に絞り込めば、いっそう探しやすくなりますね。
プレビューに関しては、非常に充実していて、書籍によっては、内容通りのコンテンツが表示されます。
もちろん、読み放題ではなく、ランダムに閲覧制限がかかっています。
上記の記事でも紹介していますが、書籍を登録する際、「プレビュー機能をONにするか」「何パーセントまでプレビューするか」を設定する仕組みになっています。
プレビュー機能ONを選択した場合、最低でも20パーセントの公開が義務づけられます。20パーセントって、結構大きいです^^;
気になる書籍があれば、マイライブラリに登録します。
あとは、Google ブックス検索のトップページにアクセスすれば、いつでもマイライブラリを参照できます。モバイル端末でも閲覧可能。
そんなん、前から知っとるわ! という人もあるかもしれませんが、医療や生命科学など、分野によっては、Googleの一般検索はまったく当てにならないものも多いです。
こんな新技術があったのか・・と思って見たら、インチキ医療の宣伝だったり、環境保護団体(?)の「○○が危ない系」の記事だったり ^^;
一般人には、どこまで本当か、疑わしい情報もたくさんあります。
とはいえ、近頃は、トンデモ医療本も多いので、必ずしも「書籍が正確」とは限らないですが、書籍検索なら、少なくとも、著書と発行元は確認できるでしょう。
インチキみたいな投稿を読んで、時間と体力を無駄にするのも勿体ないですし、なるべく、一発で、正確な情報に辿り着きたい方には、書籍検索、あるいは、PDF(論文)検索を駆使することをおすすめします。
ただ、Googleブックスに登録されている本は、古いのが多いので、科学系にはなかなか厳しいところですが。