Scrivener 3(Windows版)より日本語メニューが実装されますが、旧ヴァージョンのScrivener 1.0系でも翻訳ファイルを遣って日本語メニューを実装することができます。詳しくは日本語化メニューのガイドをご参照下さい。(3.0系に合わせて翻訳ファイルも更新しています)
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旧バージョンの日本語化について
ここではアウトラインプロセッサ『Scrivener』(現行の1.0系)のメニュー日本語化の手順を紹介しています。
翻訳とファイルの配布についてはScrivener運営者に許可を頂いています。
ユーザー様のお役に立ちましたら幸いです。
日本語メニューは次期バージョン3.0系より標準で実装されます。(4月21日リリース予定)
https://www.literatureandlatte.com/
Scrivenerの基本操作に関しては、下記のURLに詳しく紹介しています。
https://novella.onehow-to-scrivener]※ 縮小画像は、クリックすると、LightBoxで拡大します。
Scrivenerメニュー 日本語化の手順
言語ファイルのダウンロード
まず、オンラインストレージ『BOX』から、当方で作成した翻訳ファイルをダウンロードします。
ファイルは、圧縮形式と、個別ファイル(13個)の二種類を用意しています。
どちらでも、使い勝手の良い方を選択して下さい。
https://app.box.com/s/6geiezjx9zzm4yaes6udx34e1nmx9egh
オリジナルの言語ファイルと置換
Scrivenerをインストールしたフォルダから、translationsにアクセスします。
Windows10の場合、 C:Program Files (x86) > Scrivener > translations にあります。
オリジナルの日本語化ファイルは、○○_jp.qm (QMファル)という名称で格納されています。
これを全てダウンロードした翻訳ファイル(13個)と置き換えて下さい。
通常のコピー、もしくは上書きでOKです。
バックアップの取り方
作業前に、translations フォルダごと、バックアップをして下さい。
翻訳ファイルの置換後、メニュー表示に不具合があっても、translations フォルダを元に戻せば、オリジナルの状態に復帰します。
また置換作業でミスしても、Scrivener本体、および文書ファイルに大きな障害が生じることはありません。
作業の危険度は低めです。
万一、不具合が生じても、Scrivenerを再インストールすれば、元に戻ります。
Scrivenerの言語設定と再起動
ファイルの置換が完了したら、Scrivenerの言語設定を日本語(Preview Available)に変更します。
日本語のOSなら、デフォルトの System Language のままでも反映されます。
Tools → オプション(Options) → 全般(General)
言語ファイルの置換と、言語設定が完了したら、Scrivenerを再起動します。
下図のように、旧バージョンのWindows版の1.0系でも、メニューが日本語化されます。
英語メニューとして使い続けたい方は、言語を「English」に設定して下さい。
■ 不具合があれば、下記メルアド、もしくはコンタクトフォームより、お気軽にお問い合わせ下さい。
mail@novella.works よりお問い合わせ下さい。
翻訳ツール『QT Linguist』の使い方
将来、翻訳ボランティアを希望される方は、下記の方法を参考にして下さい。
QT Linguistのダウンロードと基本操作
自分で翻訳作業がしたい方は、QT Linguist を使えば、簡単に翻訳作業が可能です。
オリジナルの翻訳用ファイル『edit_Scrivener_ja.ts』は、Scrivenerの運営元にリクエストして入手して下さい。
まず、『QT Linguist』というアプリケーションを下記URLよりダウンロードします。無料ツールです。

次に、翻訳言語を設定します。
次に「File」→「Open」から『edit_Scrivener_ja.ts』を開きます。
「Japanese Translation」の空欄に日本語訳を入力するだけです。
翻訳作業が終了したら、「済み」「保留」「未翻訳」のチェックマークに従って、目印を付けます。
検索&置換は、「Edit」→「Find」で可能です。
一括で置換したい場合は、「Edit」→「Search & Translation」を利用します。
覚えておくと便利なショートカット
Ctrl + Enter 翻訳を完了して、次の未翻訳のワードにジャンプする
Ctrl + F 検索
F3 次の検索ワードに進む
Ctrl + B 原文をコピー(ただし「Japanese Translation」が空欄でないと機能しません。
翻訳ファイルの保存
翻訳が完了したら、「File」→「Release As...」で、「Scrivener_ja」という名前でファイルを保存して下さい。
自動的に.qmファイルに変換されます。
あとは、上記で紹介したように、オリジナルの言語ファイルを置換して、動作を確かめるだけです。
日本語化ファイルに関する注意事項
Scrivenerの翻訳はボランティアで手がけています。
「アプリに興味はあるけど、英語メニューが苦手」という方に向けて日本語化しています。
中・上級ユーザーから見れば、まどろっこしい箇所もあるかもしれませんが、「初心者の心理的ハードルを下げる為の日本語化」とご理解下さい。
初心者の方も、慣れてくれば、オリジナルの英語メニューに切り替えることをお勧めします。
どのみち、日本語環境で使える機能は限られていますし、文書作成に必要なメニューは英語でも十分に理解できますので。
表現が気に入らない箇所や、個人的に注釈を加えたい場合は、ご自身で翻訳して下さい。
明らかな誤訳はお知らせ下さると助かります。(次期バージョンで反映)
*
ちなみに、Scrivenerの翻訳ファイルは非常に複雑怪奇です。
13種類の翻訳ファイルが存在し、同じ単語やフレーズが何十回となく繰り返されるのですが、どれが、どの箇所に、どのように反映されるのか、まったく説明がありません。
また、一つの単語が、複数の日本語の意味を兼ねることもあります。
たとえば、「character」という単語は、「キャラクター」と、「文字」の二つの意味を兼ねています。
しかし、翻訳ファイルには、「character」という単語が、どのメニューに、どういう目的で使われているか、まったく注釈がないので、実際に日本語化メニューを立ち上げてみないことには、確認のしようがない状態です。
(大体は前後の文脈で推測できるのですが・・)
もしかしたら、見落としや間違いなどがあるかもしれませんが、ご容赦下さい。
私も、翻訳ボランティアは、これが最後の予定です。
到底、片手間で出来る量ではありませんし、日本語環境では使えない機能もたくさんあって、全てのメニューやメッセージについて、検証することは不可能なので。
ともあれ、Scrivenerの操作自体は、それほど複雑ではないですし(Microsoft Wordに毛が生えた程度)、基本の機能は英語でも十分に理解できると思います。
日本語メニューに慣れたら、オリジナルの英語メニューに戻して、慣れることをおすすめします。
その他の操作については、下記のリンクも参照して下さい。