江戸川乱歩

側溝男と江戸川乱歩の『人間椅子』

道端の側溝に何時間も潜み、女性の下着を覗き見ようとした側溝男のニュースを聞いて、江戸川乱歩の『人間椅子』を想起したのは私だけではありますまい。 恐らく、本物のフェチズムに精通している方から見れば、側溝男と人間椅子もまた微妙に違うんだよ、という意見になるかもしれませんが、そのあたりの細かな指摘はご容赦 […]

江戸川乱歩の『芋虫』~老人介護を想う

眼の他には、何の意志を発表する器官をも持たない一人の人間が、じっと一つ所を見据えている様子は、こんな真夜中などには、ふと彼女に不気味な感じを与えた。どうせ鈍くなった頭だとは思いながらも、このような極端な不具者の頭の中には、彼女たちとは違った、もっと別の世界が開けているのかもしれない。彼は今その別世界を、ああしてさまよっているのかも知れない。などと考えると、ぞっとした。

Top