深海の世界

海洋小説『曙光 MORGENROOD』について

車、スマートフォン、TV、家電、etc。 私達の便利な暮らしは、様々な金属材料に支えられています。 その元となる鉱物資源が、どこで、どのように採取され、製品に加工されるか、まったく気にかけない人も多いのではないでしょうか。 時に鉱物資源は紛争地域に偏在し、政治的、人道的に深刻な問題を引き起こしている […]

人間の存在理由と深海の生き物 宇宙の片隅の一期一会

私が『海』について書き始めた動機の一つは、この詩です。 『存在理由と深海の生き物』 書いたのは2000年頃ですが、1990年代、バブル崩壊から氷河期にかけて、にわかに『癒やし系』や『自分探し』がブームになり、それに反発する気持ちもあったでしょうか。「何ものかでありたい」という気持ちも分かるけれど、そ […]

深海調査の潜航開始 パイロットの矜持とメテオラ海丘

世界的にも、宇宙飛行士の暮らしや人柄、訓練内容などはよく伝えられますが、有人潜水艇のパイロットに関しては、ほとんど情報がないのは何故でしょうか。たとえば、NASAで活躍する日本人宇宙人飛行士の名前は誰もが知っていますが、JAMSTECの有人潜水艇『しんかい』のパイロットの名前はほとんど知られていませ […]

深海調査のオファーと資源探査の意義

なぜ深い海の底を調べるのでしょう。それも数千メートル隔てた暗黒の世界です。 私たちが『世界』として見ているのは、惑星表面を覆う地殻の、ほんの3割ほどでしかありません。 たとえば、ハワイのマウナケア山は、標高4205メートルですが、海底からの高さは10,203メートル、実体はエベレストよりも巨大な山で […]

接続ミッション開始と潜航準備 一つ一つの航海が心の糧

洋上での作業は非常に危険で、多くの人手を必要とするものです。 地上で機材を動かす場合、揺れや横波を心配する必要はありませんが、洋上の場合、足下は絶えず揺れ動き、風も強いです。波が高ければ作業場に浸水しますし、海中に落下すれば命の危険もあります。 海洋調査のスケジュールを組んでも、一度、嵐に見舞われれ […]

本当の心の強さとは ~無理に鋼になろうとするな

「強くなりたい」という願いがありますが、「心の強さ」と「気の強さ」を取り違えている人も多いのではないでしょうか。心の強さは折れない強さで、「言いたいことがはっきり言える」とか「周囲の目を恐れない」みたいな気の強さとは異なります。そして、多くの人は、後者を「強い」と思い込み、虚勢を張ったり、強気に出た […]

想像力で深海に潜る 永遠の環~すべてのものは形を変えながら永遠に廻る~

「想像力で潜れ」というのは、海洋科学センター(現・JAMSTC)の理事であられた堀田宏先生が仰った言葉です。 出会いまでのいきさつは『後編』のあとがきにも詳しく書いていますが、それが最大の励ましであり、私自身の課題でもありました。何せ、見たこともない、触ったことさえない、有人潜水艇のコクピットの様子 […]

完全無人化か、有人潜水艇による目視か 現場の気持ちと経営と

技術の進歩に伴い、可能になる事もあれば、不要になるスキルもあります。一つのスキルが不要になるということは、それを扱う人材も不要になるという事であり、自分がそれに該当すれば、立場も気持ちも複雑でしょう。 何でも無人化は素晴らしいことだ、人の手より優れている、と無条件に思われている節もありますが、無人化 […]

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