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僕の居場所 ~僕は淋しい野良猫~

僕は淋しい野良猫で、帰る場所を探している。 いつでも、どこからでも、帰って行ける場所だ。 夕べ、犬に言われたよ。 「犬はどこででも眠ることができる。自由を愛しているからさ」 だけど帰る場所のない自由なんて、ただ浮いてるだけだ。 もし君が死んだら、君には泣いてくれる人がいるの? 次の日、交差点で、車に […]

人生はまだ開かぬ薔薇のつぼみ

人生はまだ開かぬ薔薇のつぼみ イギリスの誇る詩人ジョン・キーツの詩句、【人生はまだ開かない薔薇の希望】を私流にアレンジしたもので、うちの可愛いミニバラを見る度、いつも思い浮かべる言葉です。 花というのは、発芽する時以上に、開花にエネルギーを要するものです。 硬い種子の殻を破る瞬間も大変ですが、蕾をほ […]

Clair de Lune 恋の詩

Clair de Lune 私の密かな吐息 世界で誰も知り得ぬ想いを 月が代わりに語ってくれる 夜 私たちは怯えながら 身を寄せ合い 言葉にならぬ言葉を交わした この恋は 誰も知らない 知られてはならない 秘密が心を燃やし 沈黙が愛をいっそう貴くする ひりひりと風が吹きすさぶ中 夜闇だけが優しかった […]

エディット・ピアフに捧ぐ ~小さな雀

天国への階段は 悲しみと苦しみでできていると あなたは言った 幸せなんて 小さな踊場に過ぎないと 歌は 時に涙のように あなたの胸から零れ落ちる 葉の上の滴が その重みに耐えきれずに 滴り落ちるように だけど そんな哀しい響きさえ あなたが歌えば 一篇の詩になる 曇った涙の滴が 澄んだ水晶の玉になる […]

After the Rain

青空の美しさに気付くのは いつも雨上がり 澄んだ青色が 眩しくもあり 懐かしくもある ここから一歩踏み出して ぬかるみを越えて行こうよ あの空の向こうに 新しい悦びがあるから 雨が上がって 窓を開ければ いつも そこに 光を見出すことができる それは雨からの 眩しい贈り物 その他の詩

言葉

言葉は 時に 病的に 私に襲いかかる だけど それは 私がPure だからではなく 泥も光も あわせ持った 生々しい生き物だから ここではない何処か この世を離れた何処かへ 今すぐ飛んで行こう 心が新しいうちに 言葉が死なないうちに 初稿:2000年 その他の詩

フランス ~恋の詩~

夜のパリ 三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜の中で はじめのは きみの顔を隈なく見るため つぎのは きみの目を見るため 最後のは きみのくちびるを見るため 残りのくらやみは 今のすべてを想い出すため きみを抱きしめながら – ジャック・プレヴェール – 階段を半分降りたところ 階 […]

涙 ~いつの頃からか 僕は自分の気持ちを話すのが苦手になった

  僕はうかつにも涙を流してしまった。 靴の先が丸くにじんだ。 西日の当たる通勤電車。 人の顔はみなどこか優しい。 自動扉にもたれながら、 僕は流れるプラットフォームを見つめる。 涙でぶざまに濡れても、誰も気にも留めない。 話しかける人さえ、ない。 気楽といえば気楽だが、 自分がまるで実体のないもの […]

真珠 ~この世には、闇に落ちてはじめて分かる美しさがある

太陽が海の恋人なら、月は海の守り神。 夜の海を照らすのは、闇夜に輝く月だから。 星が旅人を導くように、月はその航路を照らして守る。 もし夜に月が無かったら、たちまち暗がりに迷うだろう。 あれは昼の中では用をなさないが、夜には無いと困るのだ。 そんな光のしずくが、夜の底で、輝く白い珠になった。 真珠の […]

好きになってもいいですか。

好きになってもいいですか。 気付いた時は、どうしようもなく あなたにひかれてしまっていたのです。 あなたの仕草。 あなたの吐息。 あなたの足音。 あなたの眼差し。 あなたのすることで、 私の心をふるわさないものは何一つありません。 あなたという人が、ただ存在するだけで、 すべてが悦ばしいのです。 許 […]

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