詩心と哲学

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物理学者と詩人と占星術師 ・世界は異なる個性でバランスを保つ

満点の星空を見て感動した時、人間は大きく2種類に分かれると思う。 宇宙の謎を解き明かそうとする人と、神秘を詩や絵に描こうとする人。 私は後者の人間で、カール・セーガンの『コスモス Cosmos』や、NHKスペシャル『宇宙 未知への大紀行』なものに憧れもしたけれど、それを物理的に解明しようとは思わなか […]

なみだは にんげんの作る 一ばん小さな海です

なみだは にんげんの作る 一ばん小さな海です ロング・グッドバイ 寺山修司詩歌選 (講談社文芸文庫) なみだが人間の作る一番小さな海だとしたら この世界は誰の涙だろう そして、その人はなぜ泣いているのか 嬉し涙か 人の世を嘆き悲しんでいるのか 涙が渇く時 わたしたちの世界も消える ほんの一瞬 頬を伝 […]

言葉の倉庫 ~あちこちに書き散らした思考の断片~

苦しみも疑いも、相手が自分の思う通りになってくれないところから始まる。 だったら、 苦しみを払うなんて、か~んたんな事。 ただ相手の心を信じればいい。 自分の事より、ずっとずっと相手の気持ちを大切にすればいい。 そうすれば、苦しみなんてウソみたいに消えていく。 「愛してちょーだい」と望むより、 「愛 […]

究極のピアノ・インストゥルメンタル『Mystic River』by ENZO

数あるピアノ・インストゥルメンタルの中でも、メランコリックで透明感あふれる曲調が印象的なENZO。 ところが、このアーティストについて調べても、調べても、どこにも情報がない! 同じENZOでも、カンツォーネ歌手や作曲家の情報なら見つかるが、この曲を手がけたENZOの情報だけは皆無なのだ。 謎のピアニ […]

僕の居場所 ~僕は淋しい野良猫~

僕は淋しい野良猫で、帰る場所を探している。 いつでも、どこからでも、帰って行ける場所だ。 夕べ、犬に言われたよ。 「犬はどこででも眠ることができる。自由を愛しているからさ」 だけど帰る場所のない自由なんて、ただ浮いてるだけだ。 もし君が死んだら、君には泣いてくれる人がいるの? 次の日、交差点で、車に […]

真珠と努力とライフワーク

真珠の核にあるのは、棘だか砂だかの小さな異物。 痛い、苦しいと泣きながら、じっと抱えているうちに、 綺麗な珠になりました――。 愛でも、閃きでも、何ものにも顧みられることなく、 じっと胸に抱き続けることは苦しいものだ。 ダイヤの原石か、ただの石ころか分からぬものを、 ひたすら自分の中で磨き続けること […]

そして、私の月に会いに行く JAZEBOO『Acapulco』

辛い時、悲しい時 太陽ではなく、月を見上げるのは何故だろう。 同じ、空に輝く天球なのに、太陽ではなく、月に救いを求めるのは? 昼の中では 自分を知るのが怖くて 瞳を開くのも躊躇われる時も 月明かりの下なら ほんの少し 自分の心を感じることができる 太陽には見せられないものも 月明かりの下なら ほんの […]

側溝男と江戸川乱歩の『人間椅子』

道端の側溝に何時間も潜み、女性の下着を覗き見ようとした側溝男のニュースを聞いて、江戸川乱歩の『人間椅子』を想起したのは私だけではありますまい。 恐らく、本物のフェチズムに精通している方から見れば、側溝男と人間椅子もまた微妙に違うんだよ、という意見になるかもしれませんが、そのあたりの細かな指摘はご容赦 […]

心のホームレス Monde Grossoの1974-Way Home

帰る場所のある人は幸せだ。 帰る場所があるから、何所までも遠くに行くことができる。 帰る場所がなければ、何所にも行かれない。 それが家の中であれ、生まれ育った町であれ、何所にも行けないのは、帰る場所がないからだ。 * 現代人の不幸の多くは心のホームレスに起因する。 『家』と名の付く場所はあっても、そ […]

松田優作の映画『蘇る金狼』『野獣死すべし』~今に失われたもの~

今も松田優作が生きていたら、80年代と同じように人気を博しただろうか。今伝説として懐かしむからこそ、誰もが「いい映画だ」と惜しんでくれるのではないか。野獣が野獣らしく生きられたのは80年代まで。現代は野獣であること自体が罪と思う。80年代の空気を振り返りつつ、優作の魅力を振り返る映画コラム。

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