バレエ

『芸術』の役割 復興へ心踊らせて…オペラ座トップがバレエ指導

そう考えると、バレエもオペラもこの世界に必要欠くべからざるもの……というわけではないし、そもそも、こんな一度の公演を見るために、1万とか5万とか払ってる私たちの存在って、いったい何なのだろう、それでも『芸術』は必要ですか──? なんて、根源的な問いかけまで行き着いてしまうんですね。

有吉京子の『SWAN』を読んだら -『若者と死』 ミハイル・バニシリコフの若い狂気

とある屋根裏部屋、若い男が独りで待っている。そこに乙女が入ってくる。彼女こそが彼の不幸の原因なのだ。彼は身を投げ出す。彼女は彼を押し戻す。彼は哀願する。彼女は彼を侮辱し、嘲笑し、その場から立ち去る。彼は首を吊る。

有吉京子の『SWAN』を観る(9) ~真澄とレオンの『牧神の午後』

ルシィの『ボレロ』を通して、ほんの少しモダン・バレエへの入り口が見えてきた真澄。 バランシンのテスト演技では、レオンと『スコッチ・シンフォニー』を好演し、その可能性を十二分に見せつけたにもかかわらず、レオンの相手役はやはりマージに決定してしまいます。 しかし、その場でレオンが「真澄が相手でなければ踊りません」と公言したことから、レオンまでもチャンスを失い、これからどうなるのかと不安でいっぱいの矢先、もう一人の名振付家、ジェローム・ロビンスから、「君たちのペアに大きな可能性を見た。よければ、『牧神の午後』を踊ってみないか」とオファーを受けます。 二人は快諾したものの、モダンという新たな道をめぐって、レオンと真澄の心はすれ違うばかり。 迷う真澄に手を差し伸べようとしないレオンの冷淡な態度とは裏腹に、友人のルシィはあふれんばかりの優しさをもって彼女に寄り添います。

有吉京子の『SWAN』を観る(2) ~カルラ・フラッチの「ジゼル」~

国立バレエ学校の一期生となった聖真澄は、モスクワで公演される『眠りの森の美女』の主役・オーロラ姫を希望し、勝ち気なクラスメートの由加さんや、京極小夜子と競いますが、やはり実力の差で主役抜擢は叶いませんでした。 しかしながら、ロシアの名教師アレクセイ・ミハイロフの徹底した基礎訓練により、真澄の踊りは著 […]

有吉京子の『SWAN』を観る(1) ~マヤ・プリセツカヤの黒鳥~

北海道の地方のバレエ教室に学ぶ聖真澄は、ロシアの名バレリーナ、マヤ・プリセツカヤの『白鳥の湖』を観るために、東京の会場に駆けつけます。しかし、チケットは既に売り切れでした。 が、どうしても舞台が観たい真澄は、警備員の制止を振り切ってホールに飛び込み、プリセツカヤの踊る黒鳥(ブラック・スワン)に感銘を受けます。 一方、若手ホープとして期待される鳳バレエ学校の優等生、京極小夜子は、パートナーの草壁飛翔とともに、プリセツカヤに花束を贈呈するために楽屋を訪ねます。 そこへ真澄が現れ、プリセツカヤと、王子ジークフリートを演じたアレクセイ・ミハイロフの前で、裸足のブラック・スワンを踊って見せます。

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